2 / 2
後編
しおりを挟む
オーメングとの婚約が壊れたことが世に広まると、私との婚約を希望する者が何人も現れた。が、そのほとんどが、私自身というより私の家柄を狙っている者で。会ってみることになった人もいたが、私そのものにはそれほど興味がなく、おまけ程度に考えているようだった。なので断った。そういう人と結婚する気はなかったから。
そんなある日、私は、庭園散歩中に一人の青年と出会う。
彼は私に興味を示さなかった。
けれど私は彼に興味を抱いてしまった。
それからアピールを繰り返すもなかなか上手くいかなくて……でも、ある時、転機を迎える。
国王暗殺事件が起き、その首謀者ではないかと彼が疑われたのだ。
私は「彼はそのようなことはしていない」と主張。
危うく処刑されかけた彼だったが、何とか無罪となり、処刑は免れた。
それ以降、私たちはぐっと親しくなる。
そして、数年後、彼と結婚することができた。
今は幸福の中にいる。
彼と共に過ごせる時間は宝物だ。
ちなみに、国王暗殺を試みたのはオーメングの家で。
そのことが暴かれたことによって、オーメングを含む一族は絶やされたそうだ。
オーメング自身も散々拷問のようなことをされた後で処刑されたとのことである。
◆終わり◆
そんなある日、私は、庭園散歩中に一人の青年と出会う。
彼は私に興味を示さなかった。
けれど私は彼に興味を抱いてしまった。
それからアピールを繰り返すもなかなか上手くいかなくて……でも、ある時、転機を迎える。
国王暗殺事件が起き、その首謀者ではないかと彼が疑われたのだ。
私は「彼はそのようなことはしていない」と主張。
危うく処刑されかけた彼だったが、何とか無罪となり、処刑は免れた。
それ以降、私たちはぐっと親しくなる。
そして、数年後、彼と結婚することができた。
今は幸福の中にいる。
彼と共に過ごせる時間は宝物だ。
ちなみに、国王暗殺を試みたのはオーメングの家で。
そのことが暴かれたことによって、オーメングを含む一族は絶やされたそうだ。
オーメング自身も散々拷問のようなことをされた後で処刑されたとのことである。
◆終わり◆
0
お気に入りに追加
8
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
「婚約を破棄したい」と私に何度も言うのなら、皆にも知ってもらいましょう
天宮有
恋愛
「お前との婚約を破棄したい」それが伯爵令嬢ルナの婚約者モグルド王子の口癖だ。
侯爵令嬢ヒリスが好きなモグルドは、ルナを蔑み暴言を吐いていた。
その暴言によって、モグルドはルナとの婚約を破棄することとなる。
ヒリスを新しい婚約者にした後にモグルドはルナの力を知るも、全てが遅かった。
貴方が選んだのは全てを捧げて貴方を愛した私ではありませんでした
ましゅぺちーの
恋愛
王国の名門公爵家の出身であるエレンは幼い頃から婚約者候補である第一王子殿下に全てを捧げて生きてきた。
彼を数々の悪意から守り、彼の敵を排除した。それも全ては愛する彼のため。
しかし、王太子となった彼が最終的には選んだのはエレンではない平民の女だった。
悲しみに暮れたエレンだったが、家族や幼馴染の公爵令息に支えられて元気を取り戻していく。
その一方エレンを捨てた王太子は着々と破滅への道を進んでいた・・・
【完結】選ばれなかった王女は、手紙を残して消えることにした。
曽根原ツタ
恋愛
「お姉様、私はヴィンス様と愛し合っているの。だから邪魔者は――消えてくれない?」
「分かったわ」
「えっ……」
男が生まれない王家の第一王女ノルティマは、次の女王になるべく全てを犠牲にして教育を受けていた。
毎日奴隷のように働かされた挙句、将来王配として彼女を支えるはずだった婚約者ヴィンスは──妹と想いあっていた。
裏切りを知ったノルティマは、手紙を残して王宮を去ることに。
何もかも諦めて、崖から湖に飛び降りたとき──救いの手を差し伸べる男が現れて……?
★小説家になろう様で先行更新中
好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】
皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」
「っ――――!!」
「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」
クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。
******
・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。
側妃、で御座いますか?承知いたしました、ただし条件があります。
とうや
恋愛
「私はシャーロットを妻にしようと思う。君は側妃になってくれ」
成婚の儀を迎える半年前。王太子セオドアは、15年も婚約者だったエマにそう言った。微笑んだままのエマ・シーグローブ公爵令嬢と、驚きの余り硬直する近衛騎士ケイレブ・シェパード。幼馴染だった3人の関係は、シャーロットという少女によって崩れた。
「側妃、で御座いますか?承知いたしました、ただし条件があります」
********************************************
ATTENTION
********************************************
*世界軸は『側近候補を外されて覚醒したら〜』あたりの、なんちゃってヨーロッパ風。魔法はあるけれど魔王もいないし神様も遠い存在。そんなご都合主義で設定うすうすの世界です。
*いつものような残酷な表現はありませんが、倫理観に難ありで軽い胸糞です。タグを良くご覧ください。
*R-15は保険です。
今さら、私に構わないでください
ましゅぺちーの
恋愛
愛する夫が恋をした。
彼を愛していたから、彼女を側妃に迎えるように進言した。
愛し合う二人の前では私は悪役。
幸せそうに微笑み合う二人を見て、私は彼への愛を捨てた。
しかし、夫からの愛を完全に諦めるようになると、彼の態度が少しずつ変化していって……?
タイトル変更しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる