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後編

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 オーメングとの婚約が壊れたことが世に広まると、私との婚約を希望する者が何人も現れた。が、そのほとんどが、私自身というより私の家柄を狙っている者で。会ってみることになった人もいたが、私そのものにはそれほど興味がなく、おまけ程度に考えているようだった。なので断った。そういう人と結婚する気はなかったから。

 そんなある日、私は、庭園散歩中に一人の青年と出会う。

 彼は私に興味を示さなかった。
 けれど私は彼に興味を抱いてしまった。

 それからアピールを繰り返すもなかなか上手くいかなくて……でも、ある時、転機を迎える。

 国王暗殺事件が起き、その首謀者ではないかと彼が疑われたのだ。
 私は「彼はそのようなことはしていない」と主張。
 危うく処刑されかけた彼だったが、何とか無罪となり、処刑は免れた。

 それ以降、私たちはぐっと親しくなる。

 そして、数年後、彼と結婚することができた。

 今は幸福の中にいる。
 彼と共に過ごせる時間は宝物だ。

 ちなみに、国王暗殺を試みたのはオーメングの家で。

 そのことが暴かれたことによって、オーメングを含む一族は絶やされたそうだ。

 オーメング自身も散々拷問のようなことをされた後で処刑されたとのことである。


◆終わり◆
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