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後編
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オリジンとの縁が切れたあの日から今日で五年半になる。
今私は生まれ育った国の首都にある博物館で働いている。
毎日忙しいがこの職務には楽しさもある。
こんな人生も悪くない、と、個人的にはそう思う。
そういえば、先日両親から手紙が届いたのだが、そこに書かれていたことでオリジンのその後を知った。
彼は父の事業を継ぎそこそこ頑張っていたそうなのだが、大きなプロジェクトを目前としたある晩に酔っ払った勢いで痴漢行為を働いてしまい、それによってそれまでの努力はすべて水の泡になってしまったそうだ。
◆終わり◆
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