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中編
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だが、それから、さらに地獄のような生活が待っていた。
本を読むことは禁止された。婚約者が「女は知識を得ない方が良い」という思想の持ち主だったからだ。そして、彼の両親もまた、同じような考えの持ち主であった。そのため、本を読むことは認めない、とはっきり言われてしまった。
どうしてそんなことが言えるのだろう。
私の人生なのだから何をするかしないかくらい私に決めさせてほしい。
その時の私はそんなことばかり考えていた。反抗できない悔しさを胸の内に渦巻かせながら、一日一日を過ごしていた。いつか再び読書できる日を夢みて。
それから半年。
私と婚約者の関係は良いものではなくなっていた。
あと一ヶ月もすれば正式に結婚、という頃、彼の浮気が判明。別の女性と二人きりでの外出を重ねていたことが明らかになったのだ。その事実は両家を巻き込んで、嵐を起こすこととなる。
それからのことは、正直、あまりはっきりとは覚えていない。
漠然と思い返すことはできるが曖昧だ。
ただ、この頃の両親はいつも怒っていた。怒鳴りはしない時でも不機嫌。この時期の両親はいつも以上に付き合いづらかった。また、時には「貴女が女性らしくないから……!」などと言われもして、それが不愉快だった記憶がある。
……と、それは置いておくとして。
結局私は婚約者と別れることになった。
親が勝手に決めたのである。
本を読むことは禁止された。婚約者が「女は知識を得ない方が良い」という思想の持ち主だったからだ。そして、彼の両親もまた、同じような考えの持ち主であった。そのため、本を読むことは認めない、とはっきり言われてしまった。
どうしてそんなことが言えるのだろう。
私の人生なのだから何をするかしないかくらい私に決めさせてほしい。
その時の私はそんなことばかり考えていた。反抗できない悔しさを胸の内に渦巻かせながら、一日一日を過ごしていた。いつか再び読書できる日を夢みて。
それから半年。
私と婚約者の関係は良いものではなくなっていた。
あと一ヶ月もすれば正式に結婚、という頃、彼の浮気が判明。別の女性と二人きりでの外出を重ねていたことが明らかになったのだ。その事実は両家を巻き込んで、嵐を起こすこととなる。
それからのことは、正直、あまりはっきりとは覚えていない。
漠然と思い返すことはできるが曖昧だ。
ただ、この頃の両親はいつも怒っていた。怒鳴りはしない時でも不機嫌。この時期の両親はいつも以上に付き合いづらかった。また、時には「貴女が女性らしくないから……!」などと言われもして、それが不愉快だった記憶がある。
……と、それは置いておくとして。
結局私は婚約者と別れることになった。
親が勝手に決めたのである。
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