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嘘でしょ、婚約破棄!? ……でもまぁいいや。のんびり生きよう。

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「なぁ、言いたいことがあるんだけどさ、いいかな?」
「いいわよ」
「婚約破棄させせもらうな」
「えっ」

 嘘でしょ、婚約破棄!?

「お前より良い人とくっつくことにしたんだ」
「え、急過ぎない」
「急とか関係ないだろ。むしろこうしてちゃんと伝えて偉いだろ、誠実だろ」

 意味が分からない……勝手過ぎる……。

 でもまぁいいや。
 のんびり生きよう。

「そう、分かった。じゃあ……ばいばい」

 その後私たちは二度と直接は会わなかった。

 婚約は破棄となったので、私は実家へ帰り、以前のような暮らしに戻った。
 今は、母の花屋の手伝いを時折するのが楽しみになっている。

 そういえば最近聞いたことなのだが、元婚約者の彼はあの後酔っ払って裸踊りをしてしまったことで逮捕されたらしい。

 また、逮捕されたことによって、彼が心から愛している人との結婚話は消えてしまったそうだ。


◆終わり◆
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