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ちょっぴりひとやすみ? 詩のコーナー
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『もうあの頃のわたしではない』
泣いてばかりいた
あの頃のわたしは
きっととても弱かったのね
だからどんな時も
ただ泣いていることしかできなくて
明日への希望など
見つけることはできず
それどころか
顔を上げることすらできなかったのでしょう
あなたが告げた婚約破棄
あまりにも唐突で
心がぐしゃりと潰されたみたいだった
あなたがそんなにも
心ない人なのだと
知りたくはなかった
それもまた
心の痛みとなって
あの頃の弱いわたしに
傷をつけていたの
あなたが告げた永遠のさよなら
あまりにも急だったから
心がぺしゃりと潰されたみたいだった
あなたがそれほど
冷ややかな人なのだなんて
知らないままでいたかった
それもまた
胸を締め付けて
あの頃の弱いわたしは
息もできなかったの
けれどもね
もうあの頃のわたしはいない
もうあの頃のわたしではない
だから泣いてはいないの
だから弱虫ではないの
どんなに辛くとも
顔を持ち上げて
どんなに傷ついていても
足を前へ出す
そうよ
それこそが強さ
小さなことでも続けられること
辛くても
痛くても
前を見据えられること
そうよ
それこそが強さ
あなたが告げた婚約破棄
あまりにも唐突で
心がぐしゃりと潰されたみたいだった
けれども
それすらも
わたしが蝶となる養分になったの
あの頃のわたしではない……
もうあの頃のわたしはいない
もうあの頃のわたしではない
すべて変わったわ
何もかもすべてが
移り変わり
成長して伸びて
天にも届くほどの力を
わたしは手に入れた
強さを
固さを
そして
しなやかさを……
もうあの頃のわたしではない
『太古の時代へ戻れるなら』
太古の時代へ戻れるなら
貴方の先祖に会いに行って
未来について約束をしたいの
貴方と私が結ばれる未来を
どうか与えてください
きっとおかしな顔をされるでしょう
意味が分からない
何が何だかと
それでもお願いしてみたいわ
二人に希望ある未来をと
二人に幸せに歩む未来をと
きっと呆れられることでしょう
意味不明だ
おかしな女だと
それでも頼んでおきたいの
私たちに幸をと
私たちに共に行ける明日をと
婚約破棄はあまりにも悲しくて
時をさかのぼってしまいたいほど
貴方を愛していたのに
こんなにも愛しているのに
叶わない
切ない記憶
行き場のない愛など
抱き締めていてもどうしようもないものね
太古の時代へ戻れるなら
貴方の先祖に会いに行って
未来について約束をしたいの
貴方と私が結ばれる未来を
どうか与えてください
太古の時代へ戻れるなら
『貴方を』
貴方を想っていたの
どこまでも
強く深く
貴方だけが私のすべてだった
だって特別な人なんだもの
貴方を愛していたの
どんな時も
強く深く
貴方だけが私の人生だった
だって唯一の人なんだもの
でもね
貴方にとっての私は
それほど
大切な存在ではなかったみたい
悲しいことだけれど
どうやら
それが事実だったよう
仕方がないことと分かってはいるわ
だって
誰を愛し誰を想うのかなど
その人の自由なのだもの
貴方が私の心を操作したわけではないように
私も貴方の心を操作することはできないのよ
悲し過ぎることだけれど……
貴方を想っていたの
どこまでも
強く深く
貴方だけが私のすべてだった
だって特別な人なんだもの
貴方を愛していたの
どんな時も
強く深く
貴方だけが私の人生だった
だって唯一の人なんだもの
いいえ
もう離れた今でも
私は貴方を想っているわ
婚約破棄されて
切り捨てられて
理不尽な目に遭わされて
叩きのめされてもなお
私は貴方を愛している
私は貴方を愛してしまう
どうしても
何度でも
貴方を欲し貴方を求め
腕を伸ばそうとしてしまうのよ
もう届かないと分かっているのに……
『婚約破棄されたから 今日からは』
婚約破棄されたから
今日からは自由に生きていくわ
貴方とはもう歩めない
けれど
それは同時に
貴方とはもう歩まない
そういうことでもあるから
婚約破棄されたから
今日からは私らしく生きてゆくわ
失ったものはある
けれど
それは同時に
得たものもあると
そういうことでもあるから
私はいつまでもここで立ち止まってはいない
どこまでだって行くわ
私はいつまでもここでじっとしてはいない
どこへでも飛んでゆくのよ
携えた翼があれば
遠い世界にだって行ける
迷いなんてない
済んだ瞳で見つめる世界は
信じられないくらい
言葉にならないくらい
きっと綺麗なの
貴方と生きることだけが
私のすべてではない
そうよ
信じていれば
諦めなければ
間違いなく道は開けるものだから
婚約破棄されたから
今日からは自由に生きていくわ
貴方とはもう歩めない
けれど
それは同時に
貴方とはもう歩まない
そういうことでもあるから
泣いてばかりいた
あの頃のわたしは
きっととても弱かったのね
だからどんな時も
ただ泣いていることしかできなくて
明日への希望など
見つけることはできず
それどころか
顔を上げることすらできなかったのでしょう
あなたが告げた婚約破棄
あまりにも唐突で
心がぐしゃりと潰されたみたいだった
あなたがそんなにも
心ない人なのだと
知りたくはなかった
それもまた
心の痛みとなって
あの頃の弱いわたしに
傷をつけていたの
あなたが告げた永遠のさよなら
あまりにも急だったから
心がぺしゃりと潰されたみたいだった
あなたがそれほど
冷ややかな人なのだなんて
知らないままでいたかった
それもまた
胸を締め付けて
あの頃の弱いわたしは
息もできなかったの
けれどもね
もうあの頃のわたしはいない
もうあの頃のわたしではない
だから泣いてはいないの
だから弱虫ではないの
どんなに辛くとも
顔を持ち上げて
どんなに傷ついていても
足を前へ出す
そうよ
それこそが強さ
小さなことでも続けられること
辛くても
痛くても
前を見据えられること
そうよ
それこそが強さ
あなたが告げた婚約破棄
あまりにも唐突で
心がぐしゃりと潰されたみたいだった
けれども
それすらも
わたしが蝶となる養分になったの
あの頃のわたしではない……
もうあの頃のわたしはいない
もうあの頃のわたしではない
すべて変わったわ
何もかもすべてが
移り変わり
成長して伸びて
天にも届くほどの力を
わたしは手に入れた
強さを
固さを
そして
しなやかさを……
もうあの頃のわたしではない
『太古の時代へ戻れるなら』
太古の時代へ戻れるなら
貴方の先祖に会いに行って
未来について約束をしたいの
貴方と私が結ばれる未来を
どうか与えてください
きっとおかしな顔をされるでしょう
意味が分からない
何が何だかと
それでもお願いしてみたいわ
二人に希望ある未来をと
二人に幸せに歩む未来をと
きっと呆れられることでしょう
意味不明だ
おかしな女だと
それでも頼んでおきたいの
私たちに幸をと
私たちに共に行ける明日をと
婚約破棄はあまりにも悲しくて
時をさかのぼってしまいたいほど
貴方を愛していたのに
こんなにも愛しているのに
叶わない
切ない記憶
行き場のない愛など
抱き締めていてもどうしようもないものね
太古の時代へ戻れるなら
貴方の先祖に会いに行って
未来について約束をしたいの
貴方と私が結ばれる未来を
どうか与えてください
太古の時代へ戻れるなら
『貴方を』
貴方を想っていたの
どこまでも
強く深く
貴方だけが私のすべてだった
だって特別な人なんだもの
貴方を愛していたの
どんな時も
強く深く
貴方だけが私の人生だった
だって唯一の人なんだもの
でもね
貴方にとっての私は
それほど
大切な存在ではなかったみたい
悲しいことだけれど
どうやら
それが事実だったよう
仕方がないことと分かってはいるわ
だって
誰を愛し誰を想うのかなど
その人の自由なのだもの
貴方が私の心を操作したわけではないように
私も貴方の心を操作することはできないのよ
悲し過ぎることだけれど……
貴方を想っていたの
どこまでも
強く深く
貴方だけが私のすべてだった
だって特別な人なんだもの
貴方を愛していたの
どんな時も
強く深く
貴方だけが私の人生だった
だって唯一の人なんだもの
いいえ
もう離れた今でも
私は貴方を想っているわ
婚約破棄されて
切り捨てられて
理不尽な目に遭わされて
叩きのめされてもなお
私は貴方を愛している
私は貴方を愛してしまう
どうしても
何度でも
貴方を欲し貴方を求め
腕を伸ばそうとしてしまうのよ
もう届かないと分かっているのに……
『婚約破棄されたから 今日からは』
婚約破棄されたから
今日からは自由に生きていくわ
貴方とはもう歩めない
けれど
それは同時に
貴方とはもう歩まない
そういうことでもあるから
婚約破棄されたから
今日からは私らしく生きてゆくわ
失ったものはある
けれど
それは同時に
得たものもあると
そういうことでもあるから
私はいつまでもここで立ち止まってはいない
どこまでだって行くわ
私はいつまでもここでじっとしてはいない
どこへでも飛んでゆくのよ
携えた翼があれば
遠い世界にだって行ける
迷いなんてない
済んだ瞳で見つめる世界は
信じられないくらい
言葉にならないくらい
きっと綺麗なの
貴方と生きることだけが
私のすべてではない
そうよ
信じていれば
諦めなければ
間違いなく道は開けるものだから
婚約破棄されたから
今日からは自由に生きていくわ
貴方とはもう歩めない
けれど
それは同時に
貴方とはもう歩まない
そういうことでもあるから
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