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後編
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婚約破棄後、激怒したあたしの父親によってオーブリーとその家は階級を大幅に下げられたよ。
ま、ある意味では当たり前のことかもね。
だって、契約したのに正当な理由もなく一方的に破棄するなんていうのは、ある種の裏切り行為だよ。
そんなことをする人を素直に信じることなんて、きっと、誰だってできない。
で、周囲からの信頼っていうのは地位ある家にとっては大事な要素。
そういう意味ではその流れも不自然なものではなかったかもね。
あんなことをしているようじゃ、いずれ、自然に同じことになっていたかもしれないね。
あ、ちなみにあたしはというと、あれからとある人に連絡したんだ。
昔から知っている彼。
彼とは何かあった時には結婚するという話になっていたんだ。
で、無事、彼と結ばれることができたの。
一応そういう話にしておいて良かったなぁ、って、今は思ってる。
あたしはきっとこれから彼と生きてゆく。
その道を選んだことを後悔することはないと思うな。
だって、優しくて真面目な彼との関係はそれはそれで快適だもん。
なんならオーブリーと結ばれるより良かったかもね。
◆終わり◆
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