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2話「競技会へ」

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 一旦部屋を移動する。

「そんな……信じられないわ……貴女ほどの美しい女性が婚約破棄されるなんて……」
「驚かせてごめんなさい」
「それはいいけれど……これからどうするの?」

 そうだ。私はここを出ていく予定だったのだ。今さらここに残ると言ったら迷惑だろうか。予定変更なんて認めてもらえないだろうか。

 そんなことを思いつつ。

「あの……ここで暮らす、とかは……駄目?」

 一応質問してみると。

「いいえそれは構わないわよ。貴女は私の娘だもの」

 そう言ってくれた。

 安堵する。
 これで取り敢えず住むところは確保できた。

「母さん、これからは家事手伝うわね。皿洗いとか、やってみる」

 以降、私は、母親に習ったり本を読んだりしながら家事について学んだ。で、色々な家事を経験する中で、皿洗いが得意なことが判明。そのため私は皿洗いを主として動くようになった。

 数か月後。
 首都で開催されるという『皿洗い競技会』に参加することとなった。

 誰かの推薦があれば出場できるそうなのだ。

 予想外の展開に戸惑いつつも。
 賞金も出るとのことだったので、参加してみることにした。
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