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闇系令嬢は恐ろしい。 彼女が婚約破棄されると……?

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「君との婚約だが、破棄とする!」

 婚約破棄を告げられた闇系令嬢エリカ。
 美人でありながら闇を抱えた少しミステリアスな彼女は、愛しの彼が婚約破棄を宣言したことに怒りを露わにする。

「婚約破棄? どうして? 聞いていないわ、そんな話。たった今知ったばかりよ。本気なの? 婚約破棄だなんて。私は貴方を誰より愛している、なのに私を切り捨てるの? こんなに貴方を愛しているのに、貴方は私を捨てるの? 本気? 婚約破棄、それって、捨てるということよね? ね? どうして? どうしてそんな酷いことができるの?」

 エリカは質問を次々放つ。
 怖くなったエリカの婚約者は走ってその場から去った。

 だが、翌朝亡骸で発見された。

「酷い人ね……私を捨てるなんて……」

 闇系令嬢エリカは自身を捨てた彼を許さなかった。

「酷い人には罰を。……与えるわ」

 エリカは自らの手で愛する人を殺めた。
 しかしそれは彼女にとっては救済。
 その行為は彼女にとっては悪でも酷い行いでもなかったのだ。

「愛しているわ、貴方……永遠に……」


◆終わり◆
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