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3話
しおりを挟むその後、ロロと共にリージェラのところへ行き、真っ直ぐな心で彼女に向き合って「二度と自分たちの前に現れないでほしい」と伝えた。そして、今後またこれまでと同じようにロロに近づいてくるなら相応の対応をする、ということも伝えておいた。
以降、リージェラは寄ってこなくなった。
◆
「ロロ、今日は何が食べたい?」
「うーん……ハンバーグとか、かな」
「好きね!」
「うん、好き!」
あれから数年、私とロロは穏やかに共に暮らせている。
「ならそうしましょうか。じゃあ今から肉を買ってくるわ、ミンチ」
「僕が買ってくるよ!」
「でもあまり分かっていないでしょう? 詳しいところ」
ロロはいつも協力的だ。
基本私が行っている家事に関してであっても自ら手を貸そうとしてくれる積極性が彼には備わっている。
「あ、ああ……うん、確かに……習って行かないと不安かも……あ! そうだ! じゃあ一緒に行くよ、付き添い! それなら力になれるんじゃないかな? たとえば荷物持ちとか!」
ちなみにリージェラはというと。
親戚のおじさんに対して己の女を使い媚を売っていたようで、そうして紹介してもらった良い家柄の出の青年と婚約したそうだ。
だが「あまりにも品性が感じられない、酷い」と言われ、やがて婚約破棄されてしまったそうだ。
ま、彼女は元より品の良い方ではない。
青年の感性はまともだったようだ。
その後リージェラは光ある未来を失ったと感じて絶望し、数ヶ月実家で暮らした後に自ら死を選んだそうだ。
「それはいいわね」
「名案?」
「え、自分で言う?」
「ごめんなさい……」
「いいえ実際名案よ!」
「やったぁ! ありがとう」
◆終わり◆
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