上 下
52 / 71

ちょっぴりひとやすみ? 詩のコーナー

しおりを挟む
『甘い恋の行く末なんて』

甘い恋の行く末なんて
分からないけれど
それでもその時は真っ直ぐにあなたを見つめていたくて
ただ信じたかったから
ただ想いたかったから
きっと都合の悪いことからは目を逸らしていた

傍にいて
手を取り合える
ただ
それだけで良くて
ただ
それだけで満足で

だから聞こえないふりをしていた
都合の悪い話なんて

すべて

そう すべて

そう 何もかも

甘い恋の行く末なんて
分かりようがないけれど
それでもただ信じていたかったから
自分にとって都合の良い事実だけを拾い集めては
きっと大丈夫
きっと未来はある
そんな風に言い聞かせて
ただ信じようとしていた
ただ見つめ続けようとしていた
真実から目を逸らしてでも

呆れるほどに真っ直ぐだったから……

すべて過ぎ去った後で
あなたの本当の姿に気がついても
もう手遅れなのだと
ああそうね
ただ愚かだと嗤って

甘い恋の行く末なんて
分からないけれど
それでもその時は真っ直ぐにあなたを見つめていたくて
ただ信じたかったから
ただ想いたかったから
きっと都合の悪いことからは目を逸らしていた



『ただあなただけを愛してる』

慌ただしく過ぎてゆく日々は
どうしてかな
あまりにもあっという間で
だから聞こえないの
雑音なんて
周りの声なんて

ただあなただけを愛してる

嵐の夜を越えてでも
ねぇわたし
あなたのもとへ行きたい
あなたい会いに行きたい
もしもそこへたどり着いたら
あなたは微笑んで褒めてくれる?

そうあなただけを愛してる

忙しい日々の中では
愛も想いも後回しにすべきもので
それだけを見据えていることは
きっととても難しい
上手くいかないでしょう
そこだけを見据えているだけでは

いつまでもあなただけを愛してる

この腕を伸ばして
指先まであなたを欲したら
あなたにその叫びが聞こえるのかしら
そんな馬鹿なこと
考えるだけ無駄だと知っているはずなのに
それでも期待してしまうのは
きっとあなたへの感情が大きすぎるから

あなただけを愛してる

あなたはきっとわたしを求めないでしょう
そうね一生
そうよ一生
だからずっと片想いのまま
時だけが過ぎていってしまって
いつの日か
孤独なわたしだけが残っても
きっと後悔はしないのだと
真っ直ぐな瞳で言える気がするわ

あなただけを愛してる

ねぇだから
一瞬だけでいいから

こっちへ目を向けて?

ただあなただけを愛してる
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

一度は婚約してくれと頼んできておいて、それなのに、そんなことをするのですね

四季
恋愛
ボツニドに頼まれ婚約したアルカだったのだが……。

父が再婚してから酷い目に遭いましたが、最終的に皆罪人にして差し上げました

四季
恋愛
母親が亡くなり、父親に新しい妻が来てからというもの、私はいじめられ続けた。 だが、ただいじめられただけで終わる私ではない……!

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?

すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。 翔馬「俺、チャーハン。」 宏斗「俺もー。」 航平「俺、から揚げつけてー。」 優弥「俺はスープ付き。」 みんなガタイがよく、男前。 ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」 慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。 終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。 ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」 保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。 私は子供と一緒に・・・暮らしてる。 ーーーーーーーーーーーーーーーー 翔馬「おいおい嘘だろ?」 宏斗「子供・・・いたんだ・・。」 航平「いくつん時の子だよ・・・・。」 優弥「マジか・・・。」 消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。 太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。 「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」 「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」 ※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。 ※感想やコメントは受け付けることができません。 メンタルが薄氷なもので・・・すみません。 言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。 楽しんでいただけたら嬉しく思います。

朝起きたら同じ部屋にいた婚約者が見知らぬ女と抱き合いながら寝ていました。……これは一体どういうことですか!?

四季
恋愛
朝起きたら同じ部屋にいた婚約者が見知らぬ女と抱き合いながら寝ていました。

五歳の時から、側にいた

田尾風香
恋愛
五歳。グレースは初めて国王の長男のグリフィンと出会った。 それからというもの、お互いにいがみ合いながらもグレースはグリフィンの側にいた。十六歳に婚約し、十九歳で結婚した。 グリフィンは、初めてグレースと会ってからずっとその姿を追い続けた。十九歳で結婚し、三十二歳で亡くして初めて、グリフィンはグレースへの想いに気付く。 前編グレース視点、後編グリフィン視点です。全二話。後編は来週木曜31日に投稿します。

なんで私だけ我慢しなくちゃならないわけ?

ワールド
恋愛
私、フォン・クラインハートは、由緒正しき家柄に生まれ、常に家族の期待に応えるべく振る舞ってまいりましたわ。恋愛、趣味、さらには私の将来に至るまで、すべては家名と伝統のため。しかし、これ以上、我慢するのは終わりにしようと決意いたしましたわ。 だってなんで私だけ我慢しなくちゃいけないと思ったんですもの。 これからは好き勝手やらせてもらいますわ。

想い合っている? そうですか、ではお幸せに

四季
恋愛
コルネリア・フレンツェはある日突然訪問者の女性から告げられた。 「実は、私のお腹には彼との子がいるんです」 婚約者の相応しくない振る舞いが判明し、嵐が訪れる。

くだらない冤罪で投獄されたので呪うことにしました。

音爽(ネソウ)
恋愛
<良くある話ですが凄くバカで下品な話です。> 婚約者と友人に裏切られた、伯爵令嬢。 冤罪で投獄された恨みを晴らしましょう。 「ごめんなさい?私がかけた呪いはとけませんよ」

処理中です...