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ちょっぴりひとやすみ? 詩のコーナー

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『あの時心は死んだから』

愛などくだらないと
貴方は言っていたのに
気づけば貴方は愛していた
私ではなく
別の女を
鮮やかに咲く花のような彼女を
想い
愛し
いつからか私を見ることはなくなった

その時にこの心は死んだのよ

貴方と共にありたかったのに
貴方は私を切り捨てたでしょう

愛などどうでもいいと
貴方は話していたのに
いつしか貴方は愛を知った
私ではなく
他の女に
艶やかな心抱いていて
大切さを
愛おしさを
いつからかそっと抱き締めていた

その時この心は死んだのよ

魂まで傷だらけね
魂まで燃え尽きた

とてもとても悲しいことね
けれどももう戻らない
けれどももう取り戻せない
あの頃の私はもう
どこにもいないの
残ったのは魂まで燃やされた後の私だけ

あの時心は死んだから



『好きだよって』

好きだよって
一度だけでいいから
言ってほしかった
大切なあなたに
愛おしいあなたに
そっと微笑んで
伝えてほしかった
温かさの中でこの身を抱き締めて
好きだよって
嘘でもいいから
ただ言ってほしかったの
そうすれば
きっと前を向いて歩き出せたのに
たとえ
終わる運命は変わらなかったとしても
それでも
今よりはずっと前向きな心で
明日へと歩き出せたはずなのに
好きだよって
言葉を求めていた
ただその指で触れて
ただその唇を動かして
一言伝えてほしかっただけ
それだけで
結末はきっと変わっていたはずなのに
運命は
現実は
同じ線を描いていたとしても
わたしの心は
きっと違う色をしていたはずなのに

好きだよって

ただ優しく
ただ温かく

そう言ってほしかったの



『愛を知るということ』

愛を知るということは
己を知るということ
そして
自身に向き合わなくてはならない
愛をするとき
愛を知るとき
そして
愛を学ぶとき
人は己の姿と向き合い
対峙して
ただじっと見つめる
未来を見据えるのではなく
貴方を見据えるのでもなく
ただ真っ直ぐに
己の姿を捉えなくてはならないのだと
それこそが真の愛なのだと
誰かが言っていたような気がする
あの頃はまだその意味なんて分からなくて
わけが分からない
そんな風に思うだけだったけれど
今なら少しは分かる気がする
誰かを愛するということは
己の本当の姿を目にするということ
良いところも
悪いところも
すべてを含めた己の姿を
じっと見つめるということ
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