42 / 71
ちょっぴりひとやすみ? 詩のコーナー
しおりを挟む
『あの時心は死んだから』
愛などくだらないと
貴方は言っていたのに
気づけば貴方は愛していた
私ではなく
別の女を
鮮やかに咲く花のような彼女を
想い
愛し
いつからか私を見ることはなくなった
その時にこの心は死んだのよ
貴方と共にありたかったのに
貴方は私を切り捨てたでしょう
愛などどうでもいいと
貴方は話していたのに
いつしか貴方は愛を知った
私ではなく
他の女に
艶やかな心抱いていて
大切さを
愛おしさを
いつからかそっと抱き締めていた
その時この心は死んだのよ
魂まで傷だらけね
魂まで燃え尽きた
とてもとても悲しいことね
けれどももう戻らない
けれどももう取り戻せない
あの頃の私はもう
どこにもいないの
残ったのは魂まで燃やされた後の私だけ
あの時心は死んだから
『好きだよって』
好きだよって
一度だけでいいから
言ってほしかった
大切なあなたに
愛おしいあなたに
そっと微笑んで
伝えてほしかった
温かさの中でこの身を抱き締めて
好きだよって
嘘でもいいから
ただ言ってほしかったの
そうすれば
きっと前を向いて歩き出せたのに
たとえ
終わる運命は変わらなかったとしても
それでも
今よりはずっと前向きな心で
明日へと歩き出せたはずなのに
好きだよって
言葉を求めていた
ただその指で触れて
ただその唇を動かして
一言伝えてほしかっただけ
それだけで
結末はきっと変わっていたはずなのに
運命は
現実は
同じ線を描いていたとしても
わたしの心は
きっと違う色をしていたはずなのに
好きだよって
ただ優しく
ただ温かく
そう言ってほしかったの
『愛を知るということ』
愛を知るということは
己を知るということ
そして
自身に向き合わなくてはならない
愛をするとき
愛を知るとき
そして
愛を学ぶとき
人は己の姿と向き合い
対峙して
ただじっと見つめる
未来を見据えるのではなく
貴方を見据えるのでもなく
ただ真っ直ぐに
己の姿を捉えなくてはならないのだと
それこそが真の愛なのだと
誰かが言っていたような気がする
あの頃はまだその意味なんて分からなくて
わけが分からない
そんな風に思うだけだったけれど
今なら少しは分かる気がする
誰かを愛するということは
己の本当の姿を目にするということ
良いところも
悪いところも
すべてを含めた己の姿を
じっと見つめるということ
愛などくだらないと
貴方は言っていたのに
気づけば貴方は愛していた
私ではなく
別の女を
鮮やかに咲く花のような彼女を
想い
愛し
いつからか私を見ることはなくなった
その時にこの心は死んだのよ
貴方と共にありたかったのに
貴方は私を切り捨てたでしょう
愛などどうでもいいと
貴方は話していたのに
いつしか貴方は愛を知った
私ではなく
他の女に
艶やかな心抱いていて
大切さを
愛おしさを
いつからかそっと抱き締めていた
その時この心は死んだのよ
魂まで傷だらけね
魂まで燃え尽きた
とてもとても悲しいことね
けれどももう戻らない
けれどももう取り戻せない
あの頃の私はもう
どこにもいないの
残ったのは魂まで燃やされた後の私だけ
あの時心は死んだから
『好きだよって』
好きだよって
一度だけでいいから
言ってほしかった
大切なあなたに
愛おしいあなたに
そっと微笑んで
伝えてほしかった
温かさの中でこの身を抱き締めて
好きだよって
嘘でもいいから
ただ言ってほしかったの
そうすれば
きっと前を向いて歩き出せたのに
たとえ
終わる運命は変わらなかったとしても
それでも
今よりはずっと前向きな心で
明日へと歩き出せたはずなのに
好きだよって
言葉を求めていた
ただその指で触れて
ただその唇を動かして
一言伝えてほしかっただけ
それだけで
結末はきっと変わっていたはずなのに
運命は
現実は
同じ線を描いていたとしても
わたしの心は
きっと違う色をしていたはずなのに
好きだよって
ただ優しく
ただ温かく
そう言ってほしかったの
『愛を知るということ』
愛を知るということは
己を知るということ
そして
自身に向き合わなくてはならない
愛をするとき
愛を知るとき
そして
愛を学ぶとき
人は己の姿と向き合い
対峙して
ただじっと見つめる
未来を見据えるのではなく
貴方を見据えるのでもなく
ただ真っ直ぐに
己の姿を捉えなくてはならないのだと
それこそが真の愛なのだと
誰かが言っていたような気がする
あの頃はまだその意味なんて分からなくて
わけが分からない
そんな風に思うだけだったけれど
今なら少しは分かる気がする
誰かを愛するということは
己の本当の姿を目にするということ
良いところも
悪いところも
すべてを含めた己の姿を
じっと見つめるということ
0
お気に入りに追加
22
あなたにおすすめの小説
父が再婚してから酷い目に遭いましたが、最終的に皆罪人にして差し上げました
四季
恋愛
母親が亡くなり、父親に新しい妻が来てからというもの、私はいじめられ続けた。
だが、ただいじめられただけで終わる私ではない……!
踏み台令嬢はへこたれない
三屋城衣智子
恋愛
「婚約破棄してくれ!」
公爵令嬢のメルティアーラは婚約者からの何度目かの申し出を受けていたーー。
春、学院に入学しいつしかついたあだ名は踏み台令嬢。……幸せを運んでいますのに、その名付けはあんまりでは……。
そう思いつつも学院生活を満喫していたら、噂を聞きつけた第三王子がチラチラこっちを見ている。しかもうっかり婚約者になってしまったわ……?!?
これは無自覚に他人の踏み台になって引っ張り上げる主人公が、たまにしょげては踏ん張りながらやっぱり周りを幸せにしたりやっと自分も幸せになったりするかもしれない物語。
「わたくし、甘い砂を吐くのには慣れておりますの」
ーー踏み台令嬢は今日も誰かを幸せにする。
なろうでも投稿しています。
変態婚約者を無事妹に奪わせて婚約破棄されたので気ままな城下町ライフを送っていたらなぜだか王太子に溺愛されることになってしまいました?!
utsugi
恋愛
私、こんなにも婚約者として貴方に尽くしてまいりましたのにひどすぎますわ!(笑)
妹に婚約者を奪われ婚約破棄された令嬢マリアベルは悲しみのあまり(?)生家を抜け出し城下町で庶民として気ままな生活を送ることになった。身分を隠して自由に生きようと思っていたのにひょんなことから光魔法の能力が開花し半強制的に魔法学校に入学させられることに。そのうちなぜか王太子から溺愛されるようになったけれど王太子にはなにやら秘密がありそうで……?!
※適宜内容を修正する場合があります
冤罪を受けたため、隣国へ亡命します
しろねこ。
恋愛
「お父様が投獄?!」
呼び出されたレナンとミューズは驚きに顔を真っ青にする。
「冤罪よ。でも事は一刻も争うわ。申し訳ないけど、今すぐ荷づくりをして頂戴。すぐにこの国を出るわ」
突如母から言われたのは生活を一変させる言葉だった。
友人、婚約者、国、屋敷、それまでの生活をすべて捨て、令嬢達は手を差し伸べてくれた隣国へと逃げる。
冤罪を晴らすため、奮闘していく。
同名主人公にて様々な話を書いています。
立場やシチュエーションを変えたりしていますが、他作品とリンクする場所も多々あります。
サブキャラについてはスピンオフ的に書いた話もあったりします。
変わった作風かと思いますが、楽しんで頂けたらと思います。
ハピエンが好きなので、最後は必ずそこに繋げます!
小説家になろうさん、カクヨムさんでも投稿中。
死に戻るなら一時間前に
みねバイヤーン
恋愛
「ああ、これが走馬灯なのね」
階段から落ちていく一瞬で、ルルは十七年の人生を思い出した。侯爵家に生まれ、なに不自由なく育ち、幸せな日々だった。素敵な婚約者と出会い、これからが楽しみだった矢先に。
「神様、もし死に戻るなら、一時間前がいいです」
ダメ元で祈ってみる。もし、ルルが主人公特性を持っているなら、死に戻れるかもしれない。
ピカッと光って、一瞬目をつぶって、また目を開くと、目の前には笑顔の婚約者クラウス第三王子。
「クラウス様、聞いてください。私、一時間後に殺されます」
一時間前に死に戻ったルルは、クラウスと共に犯人を追い詰める──。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる