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後編
しおりを挟む「オッドローグくんは今日からアンネの婚約者だからね」
アンネというのは継母の連れ子、義妹である。
「彼、アンネとなら、ちょうどいい感じにつり合うだろう? お似合いカップルさ。あんたはもっとださい男でいいんだよ。あ、けど、嫉妬しちゃ駄目だよ? アンネの幸せを祝ってやってくれ。血の繋がりはなくとも可愛い妹なんだからね? んぁははは」
その後義妹アンネはオッドローグと結婚した――しかし結婚後オッドローグは豹変、それまでとは別人のようなモラハラ男になった。
アンネは朝から晩までオッドローグにねちねち嫌みを言われ、あっという間に病んでしまう。
そして、結婚から一年も経たず、アンネは自ら死を選ぶという最悪の結末を迎えることとなってしまった。
逆に私は、親しかった郵便屋さんのおじさんの紹介で親が事業家かつ大金持ちの男性と知り合うことができ、彼と結婚。
そして、彼との結婚を機に、居づらかった家から出ることにも成功した。
これでもうあのややこしい継母とは関わらなくて済む。
幸運がいくつも重なり、幸せを掴むことに成功。
穏やかであれる居場所をようやく手に入れた。
◆終わり◆
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