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7話
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雨の中、エアハルトは泥にまみれる。
両腕は縄で縛られているせいで自由にはならず、しかしながら伏せるような這うような体勢を強要され、さらには興味本位でその姿を見に来た者たちに嘲笑われる――これほどの屈辱を、エアハルトは経験したことがなかった。
「無様だなぁ、クロレアの英雄さまよぉ!!」
男は後頭部を踏みつけた。
意識が飛ぶような衝撃を与えるほどの踏みつけではない。
しかし地面に触れたために顔に泥のようなものがついてしまう。
エアハルトは口の中に細かい砂が入ったのを感じると敢えて唾を出してそれごと不快な砂を吐き出した。
「偉大なる英雄さまの惨めな姿なんておもしれぇ、大勢に見てもらえ!!」
エアハルトと男の周りには人だかりができている。そこにいる者たち、その多くの目的は、虐げられるエアハルトの姿を見ることにあった。人は群れれば群れるほどに良心を失うもの。既にその場の空気に染め上げられている彼らには痛めつけられるエアハルトへの同情の心など皆無であった。
そんな時だ。
好奇心から虐待に等しい行為に視線を奪われる観衆の隙間から、一人の少女が姿を現した。
五歳か、六歳か、そのくらいの無垢な瞳をした少女。
彼女は茶色い髪と苺模様のポシェットを揺らしながらエアハルトの方へと駆けていく。
「お兄ちゃん、大丈夫?」
髪の先から雫を垂らしながら俯いていたエアハルトが面を持ち上げると、その瞳には小さな少女が映り込んだ。
「虐められてるの?」
無垢な少女の問いに、エアハルトは言いづらそうな顔をした。
そうして。
「……濡れるよ、傘は?」
やがて口から出たのはそんな言葉で。
「傘はね、お母さんが持ってるの」
「そう。じゃあお母さんのところに戻るんだ。濡れてるよ」
二人はそんな風に言葉を交わす。
そこには微かな優しさの灯火が存在していた。
「絆創膏、貼ってあげるね」
少女はポシェットから一枚の絆創膏を取り出すと、滑らかな手つきで包みから抜き出し、エアハルトの右肩にある擦り傷のところへ貼りつけた。
だがその行為が五十代男を苛立たせたようで。
男は目尻をつり上げながら「余計なことすんなガキが!!」と叫び少女を蹴ろうとする――が、咄嗟に動いたエアハルトが代わりに蹴られることとなった。
「っ!」
肩を強く蹴られたエアハルトは横向きになり地面へ転がることとなる。
「お兄ちゃん……」
「……離れるんだ、早く」
刹那、人だかりを掻き分けるようにして一人の女性がエアハルトらの方へと駆けてきた。
「コラ!! 危ないでしょ!? 何してるのよ!!」
女性は叱りつけながら少女を抱え上げ、それから。
「子どもにまで手を出すなんて、悪魔ッ!!」
地面に倒れ込んだエアハルトに向けて鋭く叫んだ。
女性がエアハルトへ向ける目つき、それはまるで身内の仇を見るかのような刺々しく攻撃的なものであった。
子である少女はエアハルトを敵とは認識していない。
しかし母であるその女性はエアハルトを明確に敵であると捉えている様子であった。
「行くわよ!」
「ぁ、ゃ、ちが……」
「じたばたしないの! じっとしてなさい! ……失礼しました~」
女性はリボソの軍服をまとった五十代男にだけ愛想を向けると少女を抱えたままそそくさとその場から離れていった。
なるべく目立ちたくない。
目をつけられる前に少しでも早く去りたい。
それは安全な状態での生存という面で意味のある選択であった。
誰だって暴れそうな男と関わりたくはないもの。それが子を持つ母ならなおさらだ。子を守らなくてはならない以上、余計な物事に関わっている暇はない。
「はは。子どもの絆創膏貼られてたら英雄さまでも馬鹿っぽいな」
五十代男はまたそうやってエアハルトを馬鹿にする。
けれどもエアハルトは何も答えなかった。
聞こえなかったかのような振る舞い。
眉を動かすことすらしない。
その後もエアハルトは暫し引きずり回された。
ズボンは泥だらけに、上半身は擦り傷だらけに。とにかく痛々しい姿になってしまったエアハルト。施設への帰還後シャワーを浴びることは許されたものの、擦り傷だらけの身体で浴びるシャワーは地獄そのものであった。とにかく痛くて痛くて。シャワーを浴びている間、しみる痛みでエアハルトは何度も顔をしかめていた。命を落とすほどの傷ではなく、けれども、濡れるとじっとりと絡みつくような鋭さと重苦しさを兼ね備えた痛みに襲われて。エアハルトは身体を洗いながらも痛みにただひたすらに耐えていた。
あの少女に貼ってもらった絆創膏は剥がして半分に畳んで所持しておいた。
◆
「おかえりなさい! エアハルト!」
「ただいま」
エアハルトが帰ってきた。
服装が変わっている。
シンプルな上下に。
「シャワー浴びたの?」
「うん」
さっぱりしていたのでもしかしたらと思ったが、どうやら本当にそうだったみたいだ。
「ナスカは今日は何をしていたんだい?」
「クリームパン食べたわ」
「えっ。クリーム、パン……?」
「そうよ」
「毒を盛られたんじゃ……」
「今のところ健康よ。多分毒は入っていないと思うわ。体調に異変は起こっていないし」
クリームパンの甘みは今もまだ口腔内に微かに残っている。
愛する人に寄り添うような。愛しい人と触れ合うような。そんな匂いは今も残り続けている。
「エアハルトったら、心配性ね!」
冗談めかして言えば、彼も静かに笑った。
「心配にもなるよ、大切な君のことだからね」
「もう。口説き文句はいいわよ」
「口説き文句って……本心だから。そのままの意味。心のまま、なんだけど」
苦笑してから、そうだ、とエアハルトは話を変える。
「今日さ、町に行ったんだけど」
彼は小さな何かをポケットから取り出す。
「ちょっと怪我してたらさ、女の子が、貼ってくれたんだ」
それは半分に折り畳まれた絆創膏だった。
「エアハルトまさか浮気!?」
「……いや、そうじゃなくてさ」
くだらないことを言ったことに意味はない。
それに、何も、本気で浮気を疑っているわけではないのだ。
絆創膏はいかにも子ども向けみたいな柄。大人の女性が持っていたものとは思えない。だからきっと、本当に、女の子と言っているのは女の子どものことなのだろう。
「この国にも無垢な子はいるんだなって思って」
「そういう話ね」
「クロレアの人間を憎む人は多い、けど、小さな子があれなら希望はあるのかもしれないなって」
両腕は縄で縛られているせいで自由にはならず、しかしながら伏せるような這うような体勢を強要され、さらには興味本位でその姿を見に来た者たちに嘲笑われる――これほどの屈辱を、エアハルトは経験したことがなかった。
「無様だなぁ、クロレアの英雄さまよぉ!!」
男は後頭部を踏みつけた。
意識が飛ぶような衝撃を与えるほどの踏みつけではない。
しかし地面に触れたために顔に泥のようなものがついてしまう。
エアハルトは口の中に細かい砂が入ったのを感じると敢えて唾を出してそれごと不快な砂を吐き出した。
「偉大なる英雄さまの惨めな姿なんておもしれぇ、大勢に見てもらえ!!」
エアハルトと男の周りには人だかりができている。そこにいる者たち、その多くの目的は、虐げられるエアハルトの姿を見ることにあった。人は群れれば群れるほどに良心を失うもの。既にその場の空気に染め上げられている彼らには痛めつけられるエアハルトへの同情の心など皆無であった。
そんな時だ。
好奇心から虐待に等しい行為に視線を奪われる観衆の隙間から、一人の少女が姿を現した。
五歳か、六歳か、そのくらいの無垢な瞳をした少女。
彼女は茶色い髪と苺模様のポシェットを揺らしながらエアハルトの方へと駆けていく。
「お兄ちゃん、大丈夫?」
髪の先から雫を垂らしながら俯いていたエアハルトが面を持ち上げると、その瞳には小さな少女が映り込んだ。
「虐められてるの?」
無垢な少女の問いに、エアハルトは言いづらそうな顔をした。
そうして。
「……濡れるよ、傘は?」
やがて口から出たのはそんな言葉で。
「傘はね、お母さんが持ってるの」
「そう。じゃあお母さんのところに戻るんだ。濡れてるよ」
二人はそんな風に言葉を交わす。
そこには微かな優しさの灯火が存在していた。
「絆創膏、貼ってあげるね」
少女はポシェットから一枚の絆創膏を取り出すと、滑らかな手つきで包みから抜き出し、エアハルトの右肩にある擦り傷のところへ貼りつけた。
だがその行為が五十代男を苛立たせたようで。
男は目尻をつり上げながら「余計なことすんなガキが!!」と叫び少女を蹴ろうとする――が、咄嗟に動いたエアハルトが代わりに蹴られることとなった。
「っ!」
肩を強く蹴られたエアハルトは横向きになり地面へ転がることとなる。
「お兄ちゃん……」
「……離れるんだ、早く」
刹那、人だかりを掻き分けるようにして一人の女性がエアハルトらの方へと駆けてきた。
「コラ!! 危ないでしょ!? 何してるのよ!!」
女性は叱りつけながら少女を抱え上げ、それから。
「子どもにまで手を出すなんて、悪魔ッ!!」
地面に倒れ込んだエアハルトに向けて鋭く叫んだ。
女性がエアハルトへ向ける目つき、それはまるで身内の仇を見るかのような刺々しく攻撃的なものであった。
子である少女はエアハルトを敵とは認識していない。
しかし母であるその女性はエアハルトを明確に敵であると捉えている様子であった。
「行くわよ!」
「ぁ、ゃ、ちが……」
「じたばたしないの! じっとしてなさい! ……失礼しました~」
女性はリボソの軍服をまとった五十代男にだけ愛想を向けると少女を抱えたままそそくさとその場から離れていった。
なるべく目立ちたくない。
目をつけられる前に少しでも早く去りたい。
それは安全な状態での生存という面で意味のある選択であった。
誰だって暴れそうな男と関わりたくはないもの。それが子を持つ母ならなおさらだ。子を守らなくてはならない以上、余計な物事に関わっている暇はない。
「はは。子どもの絆創膏貼られてたら英雄さまでも馬鹿っぽいな」
五十代男はまたそうやってエアハルトを馬鹿にする。
けれどもエアハルトは何も答えなかった。
聞こえなかったかのような振る舞い。
眉を動かすことすらしない。
その後もエアハルトは暫し引きずり回された。
ズボンは泥だらけに、上半身は擦り傷だらけに。とにかく痛々しい姿になってしまったエアハルト。施設への帰還後シャワーを浴びることは許されたものの、擦り傷だらけの身体で浴びるシャワーは地獄そのものであった。とにかく痛くて痛くて。シャワーを浴びている間、しみる痛みでエアハルトは何度も顔をしかめていた。命を落とすほどの傷ではなく、けれども、濡れるとじっとりと絡みつくような鋭さと重苦しさを兼ね備えた痛みに襲われて。エアハルトは身体を洗いながらも痛みにただひたすらに耐えていた。
あの少女に貼ってもらった絆創膏は剥がして半分に畳んで所持しておいた。
◆
「おかえりなさい! エアハルト!」
「ただいま」
エアハルトが帰ってきた。
服装が変わっている。
シンプルな上下に。
「シャワー浴びたの?」
「うん」
さっぱりしていたのでもしかしたらと思ったが、どうやら本当にそうだったみたいだ。
「ナスカは今日は何をしていたんだい?」
「クリームパン食べたわ」
「えっ。クリーム、パン……?」
「そうよ」
「毒を盛られたんじゃ……」
「今のところ健康よ。多分毒は入っていないと思うわ。体調に異変は起こっていないし」
クリームパンの甘みは今もまだ口腔内に微かに残っている。
愛する人に寄り添うような。愛しい人と触れ合うような。そんな匂いは今も残り続けている。
「エアハルトったら、心配性ね!」
冗談めかして言えば、彼も静かに笑った。
「心配にもなるよ、大切な君のことだからね」
「もう。口説き文句はいいわよ」
「口説き文句って……本心だから。そのままの意味。心のまま、なんだけど」
苦笑してから、そうだ、とエアハルトは話を変える。
「今日さ、町に行ったんだけど」
彼は小さな何かをポケットから取り出す。
「ちょっと怪我してたらさ、女の子が、貼ってくれたんだ」
それは半分に折り畳まれた絆創膏だった。
「エアハルトまさか浮気!?」
「……いや、そうじゃなくてさ」
くだらないことを言ったことに意味はない。
それに、何も、本気で浮気を疑っているわけではないのだ。
絆創膏はいかにも子ども向けみたいな柄。大人の女性が持っていたものとは思えない。だからきっと、本当に、女の子と言っているのは女の子どものことなのだろう。
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