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後編

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 ◆


 フォルクとの別れから数年、私は今、孤児を集めてお世話している施設で働いている。

 給料は限りなく少額で実質無給に近い。
 が、実家の資産はあるので、生活には特には困っていない。

 今は子どもたちと一緒にわたわたしているのが忙しくも楽しい。

 これからも彼らと共に歩めたら。
 共に生きてゆけたら。

 心から強くそう思っている。

 ちなみにフォルクはというと……あの後別の女性と結婚したそうだが、妻に不倫を繰り返されたことで精神を病んでしまい、仕事もできなくなって離婚に至り……今は実家で親に世話をしてもらいながら何とか生きているという状態だそうだ。

 だがそれも私には無関係。

 私は今日も忙しく働く。

 温かな充実感、その中で。


◆終わり◆
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