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ちょっぴりひとやすみ? 詩のコーナー
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『たとえ婚約破棄されても』
たとえ婚約破棄されても
それでも生きる
泣きながらでも
前を向いて
懸命に生きてゆく
どんな悲しみも
どんな痛みも
必ず未来という光に
希望になるのだと信じて
悲しみはいつの日かは
流されて落ちて消える
それは一時のものでしかない
壁についた汚れのようなもので
いつの日か
洗い流されれば
きっと綺麗な状態には戻せるから
大丈夫
今はそう信じよう
大丈夫
今は希望を見つめよう
たとえ婚約破棄されても
それでも生きる
いつか雨はやむから
前だけを見据え
懸命に歩いてゆく
たとえ婚約破棄されても
それでも生きる
『それが本当の理由だったとは思えないわ』
ダサくて パッとしなくて 華がなくて
あなたはそう言ってわたしを切り捨てたけれど
それが本当の理由だったとは思えないわ
婚約破棄 おしまい もうすべて
それほどのことの理由が
そんな見た目で分かるようなことだなんて
どうしても思えないの
しっくりこないのよ
本当は他の理由があったのではないのかしら?
そうね きっと そうなのでしょう
そうでなければ不自然だわ
だって見た目など変わらない
わたしが短期間のうちに大きく変わったわけではないし
ダサくて パッとしなくて 華がなくて
そんなこと
誰だって最初から知っているものでしょう?
きっと他の理由があったのでしょう
あくまで言ったものは言っただけで
本当はきっと……
気づいているのよわたし
あなたにはもっと愛している人がいること
彼女のためなのでしょう?
わたしを切り捨て地獄へ叩き落したのは
ダサくて パッとしなくて 華がなくて
あなたはそう言ってわたしを切り捨てたけれど
それが本当の理由だったとは思えないわ
『好きな人とかいるの? そう尋ねてみたら』
好きな人とかいるの?
そう尋ねてみたら
あなたは答えてくれたね
「君だよ」
そんな風に
あの時はとても嬉しくて
呆れるほどに浮かれていた
きっと幸せになれる
だって両想いなんだもの
そう信じていたから
軽やかにステップを踏んで
甘いお菓子みたいな心で
どこまでも行ける気がした
そしてわたしたちは婚約までした
あなたはわたしを愛し
わたしもあなたを愛す
そうやって生きてゆければ
きっと幸せな未来が待っている
そう信じていた
そう思っていた
そこに疑いの色なんて少しもなかった
――でもあなたは捨てたの
わたしを
そして
わたしとの関係を
切り捨てる言葉
どこまでも残酷は
別れの言葉
あなたは平然と告げてきて
心に冬がやって来てしまった
どんなに寒い冬でも
あなたといられればきっと幸せ
けれど
どんなに温かくしていても
あなたがいないなら凍え死んでしまいそう
好きな人とかいるの?
そう尋ねてみたら
あなたは答えてくれたね
「君だよ」
そんな風に言ってくれた頃もあったね
あの頃は幸せだったな
たとえ婚約破棄されても
それでも生きる
泣きながらでも
前を向いて
懸命に生きてゆく
どんな悲しみも
どんな痛みも
必ず未来という光に
希望になるのだと信じて
悲しみはいつの日かは
流されて落ちて消える
それは一時のものでしかない
壁についた汚れのようなもので
いつの日か
洗い流されれば
きっと綺麗な状態には戻せるから
大丈夫
今はそう信じよう
大丈夫
今は希望を見つめよう
たとえ婚約破棄されても
それでも生きる
いつか雨はやむから
前だけを見据え
懸命に歩いてゆく
たとえ婚約破棄されても
それでも生きる
『それが本当の理由だったとは思えないわ』
ダサくて パッとしなくて 華がなくて
あなたはそう言ってわたしを切り捨てたけれど
それが本当の理由だったとは思えないわ
婚約破棄 おしまい もうすべて
それほどのことの理由が
そんな見た目で分かるようなことだなんて
どうしても思えないの
しっくりこないのよ
本当は他の理由があったのではないのかしら?
そうね きっと そうなのでしょう
そうでなければ不自然だわ
だって見た目など変わらない
わたしが短期間のうちに大きく変わったわけではないし
ダサくて パッとしなくて 華がなくて
そんなこと
誰だって最初から知っているものでしょう?
きっと他の理由があったのでしょう
あくまで言ったものは言っただけで
本当はきっと……
気づいているのよわたし
あなたにはもっと愛している人がいること
彼女のためなのでしょう?
わたしを切り捨て地獄へ叩き落したのは
ダサくて パッとしなくて 華がなくて
あなたはそう言ってわたしを切り捨てたけれど
それが本当の理由だったとは思えないわ
『好きな人とかいるの? そう尋ねてみたら』
好きな人とかいるの?
そう尋ねてみたら
あなたは答えてくれたね
「君だよ」
そんな風に
あの時はとても嬉しくて
呆れるほどに浮かれていた
きっと幸せになれる
だって両想いなんだもの
そう信じていたから
軽やかにステップを踏んで
甘いお菓子みたいな心で
どこまでも行ける気がした
そしてわたしたちは婚約までした
あなたはわたしを愛し
わたしもあなたを愛す
そうやって生きてゆければ
きっと幸せな未来が待っている
そう信じていた
そう思っていた
そこに疑いの色なんて少しもなかった
――でもあなたは捨てたの
わたしを
そして
わたしとの関係を
切り捨てる言葉
どこまでも残酷は
別れの言葉
あなたは平然と告げてきて
心に冬がやって来てしまった
どんなに寒い冬でも
あなたといられればきっと幸せ
けれど
どんなに温かくしていても
あなたがいないなら凍え死んでしまいそう
好きな人とかいるの?
そう尋ねてみたら
あなたは答えてくれたね
「君だよ」
そんな風に言ってくれた頃もあったね
あの頃は幸せだったな
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