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ちょっぴりひとやすみ? 詩のコーナー
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『貴方のことは忘れない』
かつて理不尽にわたしを切り捨てた
どこまでも心ない貴方
どこまでも優しくない貴方
わたしはあなたを許しはしない
そうよ
きっと一生忘れないわ
貴方のことは忘れない
天罰がくだった日の貴方の
あの馬鹿みたいな顔
呆れるほど愉快だった
性格が悪いと言うかしら?
ならそれでも構わないけれど……
かつて理不尽にわたしを切り捨てた
どこまでも心なかった
どこまでも優しさのなかった
そんな貴方をわたしは忘れはしない
貴方のような人には
天罰がくだるべきよ
そう思い続けてきたから
だから
実際にそうなっても何とも思わないの
可哀想とか
気の毒とか
そんなことは決して思わないわ
すべては貴方が招いたこと……
『アイシテルを歌いながら』
昨夜あなたからの手紙
別れの言葉綴られたもので
涙溢れ出すわ
何も言えなくなるほどに
絶望と悲しみの波に揺られて
ほろり
はらり
一つ一つこぼれ落ちてゆく何か
これが定めなのなら
出会わないほうが良かったのかしら
なんて
思いそうになる夜もあるけれど
きっとそういうわけではないのでしょう
あなたに出会えたからこそ知った
あなたに出会えたからこそ学んだ
そういうことも多くあるから
ほろり
はらり
涙がこぼれ落ちたとしても
すべてが無駄だったわけではないことだけは救いね
アイシテルを歌いながら
今はまだ泣いている
か弱い雛鳥のように
けれどもいつの日か
翼広げ飛び立つのでしょう
その時にはきっともう涙はない……
アイシテルを歌いながら
悲しみも涙もすべて
そうよ
あらゆるものを抱き締めて
人は強くなる
愛を知り
裏切られ
そうよ
多くのものを抱えながら
人は舞い上がる
あの広い空へ
アイシテルを歌いながら
『あなたはもう愛していないのね』
あの頃はいつだって笑っていたわ
わたしたち
幸せだねって
何度も何度も語り合って
微笑んでいたわね
あなたといられるだけで毎日が輝いていて
とても
とても
幸せだったの
あなたの隣にいられる
ただそれだけでいい
迷いなどなく
子どものように純粋に
言える気がしていた
たくさんの場所に二人で行ったこと
楽しい思い出を作って
写真だって撮ったわ
きっと永遠の思い出になるからって
そう言って
共にある未来を信じては話していた
楽しい明日を
嬉しいことがある明日を
ただただ信じていたの
そこには迷いなんてなくて
あの頃のわたしは
けれどもあなたは
わたしを捨てたの
婚約破棄を告げられて……
あなたはもう愛していないのね
そう気づいた時の衝撃は
信じられないほどのものだった
嘘でしょう
そうと言って
叫びたいくらい……
『すべてが壊れるほどの』
あなたが告げた言葉は
わたしの心を壊した
そうよ
それはすべてを傷つけ
そうよ
それはすべてを壊した
すべてが壊れるほどの
駆け巡る衝撃
すべてが壊れるほどの
駆け抜ける慟哭
けれども負けはしないと
あなたなどに屈しはしないと
何度でも言える
何度でも誓える
わたしは未来を掴むために
何度でも立ち上がる
……そんなことを言うけれど
あなたが告げた言葉は
わたしの心を壊した
けれど
わたしを強くしたこともまた
きっと
事実なのでしょう
すべてが壊れるほどの
絶望をあなたに
いずれ天罰がくだるでしょう
『泣いても笑っても』
婚約破棄告げられて
そうよ
近づいてくる終わりの瞬間
悲しいけれど
辛いけれど
もうどうしようもないのよ
だって変えられることではないから
わたしには何もできない
わたしには何も変えられない
だから
迫り来る終焉を恐れながらでも
ただ生きてゆくしかない
ただ歩くしかないの
結局人にできることなんてそれだけで
それ以上のことなんてできやしない
ただ生きること
ただ息をすること
わたしにはそれしかできないの
泣いても笑っても
これで最後ね
もうあなたに会うこともきっとない
悲しいけれど
辛いけれど
それでも前を向いて生きなくては
泣いても笑っても
これで最後よ
もうあなたは過去に消えるだけ
かつて理不尽にわたしを切り捨てた
どこまでも心ない貴方
どこまでも優しくない貴方
わたしはあなたを許しはしない
そうよ
きっと一生忘れないわ
貴方のことは忘れない
天罰がくだった日の貴方の
あの馬鹿みたいな顔
呆れるほど愉快だった
性格が悪いと言うかしら?
ならそれでも構わないけれど……
かつて理不尽にわたしを切り捨てた
どこまでも心なかった
どこまでも優しさのなかった
そんな貴方をわたしは忘れはしない
貴方のような人には
天罰がくだるべきよ
そう思い続けてきたから
だから
実際にそうなっても何とも思わないの
可哀想とか
気の毒とか
そんなことは決して思わないわ
すべては貴方が招いたこと……
『アイシテルを歌いながら』
昨夜あなたからの手紙
別れの言葉綴られたもので
涙溢れ出すわ
何も言えなくなるほどに
絶望と悲しみの波に揺られて
ほろり
はらり
一つ一つこぼれ落ちてゆく何か
これが定めなのなら
出会わないほうが良かったのかしら
なんて
思いそうになる夜もあるけれど
きっとそういうわけではないのでしょう
あなたに出会えたからこそ知った
あなたに出会えたからこそ学んだ
そういうことも多くあるから
ほろり
はらり
涙がこぼれ落ちたとしても
すべてが無駄だったわけではないことだけは救いね
アイシテルを歌いながら
今はまだ泣いている
か弱い雛鳥のように
けれどもいつの日か
翼広げ飛び立つのでしょう
その時にはきっともう涙はない……
アイシテルを歌いながら
悲しみも涙もすべて
そうよ
あらゆるものを抱き締めて
人は強くなる
愛を知り
裏切られ
そうよ
多くのものを抱えながら
人は舞い上がる
あの広い空へ
アイシテルを歌いながら
『あなたはもう愛していないのね』
あの頃はいつだって笑っていたわ
わたしたち
幸せだねって
何度も何度も語り合って
微笑んでいたわね
あなたといられるだけで毎日が輝いていて
とても
とても
幸せだったの
あなたの隣にいられる
ただそれだけでいい
迷いなどなく
子どものように純粋に
言える気がしていた
たくさんの場所に二人で行ったこと
楽しい思い出を作って
写真だって撮ったわ
きっと永遠の思い出になるからって
そう言って
共にある未来を信じては話していた
楽しい明日を
嬉しいことがある明日を
ただただ信じていたの
そこには迷いなんてなくて
あの頃のわたしは
けれどもあなたは
わたしを捨てたの
婚約破棄を告げられて……
あなたはもう愛していないのね
そう気づいた時の衝撃は
信じられないほどのものだった
嘘でしょう
そうと言って
叫びたいくらい……
『すべてが壊れるほどの』
あなたが告げた言葉は
わたしの心を壊した
そうよ
それはすべてを傷つけ
そうよ
それはすべてを壊した
すべてが壊れるほどの
駆け巡る衝撃
すべてが壊れるほどの
駆け抜ける慟哭
けれども負けはしないと
あなたなどに屈しはしないと
何度でも言える
何度でも誓える
わたしは未来を掴むために
何度でも立ち上がる
……そんなことを言うけれど
あなたが告げた言葉は
わたしの心を壊した
けれど
わたしを強くしたこともまた
きっと
事実なのでしょう
すべてが壊れるほどの
絶望をあなたに
いずれ天罰がくだるでしょう
『泣いても笑っても』
婚約破棄告げられて
そうよ
近づいてくる終わりの瞬間
悲しいけれど
辛いけれど
もうどうしようもないのよ
だって変えられることではないから
わたしには何もできない
わたしには何も変えられない
だから
迫り来る終焉を恐れながらでも
ただ生きてゆくしかない
ただ歩くしかないの
結局人にできることなんてそれだけで
それ以上のことなんてできやしない
ただ生きること
ただ息をすること
わたしにはそれしかできないの
泣いても笑っても
これで最後ね
もうあなたに会うこともきっとない
悲しいけれど
辛いけれど
それでも前を向いて生きなくては
泣いても笑っても
これで最後よ
もうあなたは過去に消えるだけ
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