編み物みたいね 人の縁って

四季

文字の大きさ
上 下
1 / 1

編み物みたいね 人の縁って

しおりを挟む

編み物みたいね
人の縁って
何だかとても不思議
一つ一つ進んでゆくと
気づけば何かが出来上がっている

でもね
もちろん時には逆もあって
気づかないうちに
ほどけてきている
そういう関係もあるみたい
破滅へ向かう現象

貴方ともそうだった

私は気づいていない間に
貴方の心はよそに向いていて
あっという間に離れたところへ
気づけばもう
他人みたいになっていて

「婚約、破棄するから」

そう告げられた時にはもう
修復なんてできないくらい
遠くへいってしまっているの
私たちはほどけた毛糸みたい

もう一度
そんなことを言っている暇などなくて

もう終わっている
何もかもすべてが

編み物みたいね
人の縁って
何だかとても不思議
一つ一つ進んでゆくと
気づけば何かが出来上がっている

……私たちはその逆だったけれど
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

愛を貫くというのは とても難しいこと

四季
恋愛
第一回・恋愛詩祭り 第九作

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

さよならの前に

四季
恋愛
さよならの前に……詩です。 2020.10.13

この胸を

四季
恋愛
この胸を……詩です。 2021.2.8

失礼な人のことはさすがに許せません

四季
恋愛
「パッとしないなぁ、ははは」 それが、初めて会った時に婚約者が発した言葉。 ただ、婚約者アルタイルの失礼な発言はそれだけでは終わらず、まだまだ続いていって……。

ああ 白い鳥が飛んでゆく

四季
恋愛
白い鳥が……。

爽やかな季節

四季
恋愛
爽やかな季節の詩です。 2020.4.11

すべては消え去り 塵となって宙へ舞ってゆく

四季
恋愛
すべては消え去り、塵となって宙へ舞ってゆく……。

処理中です...