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前編

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 子どもの頃いつも遊んでいた幼馴染みの女の子。
 私は彼女のことが好きだった。
 大人になったら一緒に暮らしたい、いつまでも遊んでいたい、そう思っていた。

 けれどもそれは許されず。

 私はヴィーガーデンと婚約することを強制された。

 しかし。

「君とはやっていけない! 婚約は破棄とする!」

 ヴィーガーデンは私を自身に相応しくないと考えたのだろう。

 私が彼に惚れなかったから、だろうか……。

 いずれにせよ、私は、婚約破棄によって自由の身となれた。
 それだけは変わることのない事実。

 だから彼には感謝している。
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