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美人令嬢はだらけたい!〜面倒ごとはごめんです〜
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「アリーナ! 悪いが、本日をもって婚約破棄とさせていただく!」
婚約者アムステルダムから婚約破棄を告げられたアリーナは、皆から美人令嬢と呼ばれている。
しかしながら色恋には興味がない。
なぜって、アリーナはのんびりするのが大好きだからである。
「そうですか、それで構いませんよ」
アリーナは編み物をしながら対応する。
「何だその態度は!」
「困りますよ、それはこちらの台詞です。婚約破棄するのでしょう? それで構わない、と言っているのです」
「なぜそんな態度をとれる!?」
「知りませんよ。それに騒がないでください」
アムステルダムは顔を赤くして怒っている。
しかしアリーナは動じない。
「それではお別れとしましょう、アムステルダムさん」
「あっ……」
「さようなら」
こうして二人の婚約は破棄となった。
◆
その後アムステルダムはアリーナから多額の慰謝料をもぎ取られることとなった。
さらに、アムステルダムがかつて人を飼い拷問して楽しんでいたという情報が世に出される。
彼は社会的に死んだ。
人を売り買いすることも罪だというのに、それをさらに拷問するなど、悪魔の所業。それが明るみに出てしまったアムステルダムは、犯罪を犯した人として逮捕されてしまった。
ちなみにアリーナはというと。
実家へ戻り、編み物をして、のんびりと暮らすようになった。
◆終わり◆
婚約者アムステルダムから婚約破棄を告げられたアリーナは、皆から美人令嬢と呼ばれている。
しかしながら色恋には興味がない。
なぜって、アリーナはのんびりするのが大好きだからである。
「そうですか、それで構いませんよ」
アリーナは編み物をしながら対応する。
「何だその態度は!」
「困りますよ、それはこちらの台詞です。婚約破棄するのでしょう? それで構わない、と言っているのです」
「なぜそんな態度をとれる!?」
「知りませんよ。それに騒がないでください」
アムステルダムは顔を赤くして怒っている。
しかしアリーナは動じない。
「それではお別れとしましょう、アムステルダムさん」
「あっ……」
「さようなら」
こうして二人の婚約は破棄となった。
◆
その後アムステルダムはアリーナから多額の慰謝料をもぎ取られることとなった。
さらに、アムステルダムがかつて人を飼い拷問して楽しんでいたという情報が世に出される。
彼は社会的に死んだ。
人を売り買いすることも罪だというのに、それをさらに拷問するなど、悪魔の所業。それが明るみに出てしまったアムステルダムは、犯罪を犯した人として逮捕されてしまった。
ちなみにアリーナはというと。
実家へ戻り、編み物をして、のんびりと暮らすようになった。
◆終わり◆
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