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後編

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 ◆


 あの謎過ぎる婚約破棄から九年。
 時が経つのは本当に早い。

 私はあの後別の男性と結婚し、今では子どもも生まれ、細やかな幸せの中で生きることができている。

 一方ビクトリィはというと、婚約破棄ご希望していた服飾系の仕事につけたそうだが——数か月後に彼が考えた服のデザインの多くが他のものの模倣であったことが判明し、それによって職を失うこととなってしまったそうだ。


◆終わり◆
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