関係改善を試みたがために婚約破棄されました!? ~もういいです、でも、復讐はさせてもらいます~

四季

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2話

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「ああもう鬱陶しいな!!」

 彼は急に怒り出す。

「お前にはもう冷めてんだよ!」
「……冷静に話して」
「うっぜ! お前なんて嫌いなんだよ! 俺の恋を邪魔するくそ婚約者なんぞ好きになれるわけがねえだろが!」

 そしてその勢いのまま。

「もういい! これ以上我慢は無理だ……婚約は破棄する!」

 そんなことを言われてしまう。

「ええ!? ……本気で言っているの?」
「当たり前だろ」
「そんな、勝手過ぎるわ」
「何とでも言えばいい。けど、絡んでくるな。それだけは耐えられない。顔を見るだけでもお前に憎しみを感じるんだ、それ以上関わってこられたら耐えられない、爆発してしまう」

 何よそれ……私が悪いってこと……?

 胸を満たすもやもや。

「だから俺たち、もう終わりにしよう」
「何を言っているのよ今さら。もうすぐ結婚式なのよ、時間がないのよ」
「だとしてももう無理なんだ!」
「そもそもは貴方が浮気したからこんなことになったんじゃないの」
「不仲を俺のせいにするのか!?」
「実際そうでしょう」
「そういうところが嫌いなんだよ! 他人ばかりを悪者に仕立て上げやがって! 可愛くねぇな!」

 やはりオーベリーと幸せになるのは無理そうだ。
 こうして話せば話すほどに確信が強まっていく。

「じゃ、そういうことだから。これで終わりな。ばいばい」

 こうして私は意味不明な流れで婚約破棄されてしまったのだった。
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