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しおりを挟む「ああもう鬱陶しいな!!」
彼は急に怒り出す。
「お前にはもう冷めてんだよ!」
「……冷静に話して」
「うっぜ! お前なんて嫌いなんだよ! 俺の恋を邪魔するくそ婚約者なんぞ好きになれるわけがねえだろが!」
そしてその勢いのまま。
「もういい! これ以上我慢は無理だ……婚約は破棄する!」
そんなことを言われてしまう。
「ええ!? ……本気で言っているの?」
「当たり前だろ」
「そんな、勝手過ぎるわ」
「何とでも言えばいい。けど、絡んでくるな。それだけは耐えられない。顔を見るだけでもお前に憎しみを感じるんだ、それ以上関わってこられたら耐えられない、爆発してしまう」
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やはりオーベリーと幸せになるのは無理そうだ。
こうして話せば話すほどに確信が強まっていく。
「じゃ、そういうことだから。これで終わりな。ばいばい」
こうして私は意味不明な流れで婚約破棄されてしまったのだった。
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