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後編
しおりを挟む女性はかつてコルクに三股され、そのことについて問い詰めたところ別れを切り出されたのだそう。それで今までずっと憎しみを抱えていたようだ。女性は「いつか彼を消してしまおう」あるいは「罰を与えようと」と思っていたのだろう、恐らくは。
しかし、本当に実行するとは。
そして成功させてしまうとは。
なかなか恐ろしい……。
だが、正直なところを言うと、コルクに同情することはできなかった。彼が他人を平気で傷つける人間だと知っているから。だから、元恋人の方に心を寄せてしまう部分もどうしてもあって。もちろん人を殺めるなんてことはあってはならないことだし絶対に実行してはいけないことだ、が、心はどこか分かってしまうような気がしたのだ。だからコルクだけが可哀想とは思えなかったし、コルクにも非があると考えてしまう部分も消せはしなかった。
ちなみに私はというと。
あの後花好きな男性と知り合うことができて、彼と結構良い感じになっている。
彼との未来もあるのでは? なんて、時折思っているくらいだ。
◆終わり◆
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