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あなたがわたしを見なくなってから
しおりを挟むずっと
狭い世界で生きていた
わたしは気づいた
あなたがわたしを見なくなってから
ようやく
遅すぎると思いながらも
気づけたことは良かったと
そう思いはするけれど
やはりどうしても悲しくて
もっと
広い世界で生きていれば
こんな苦しみも
なかったのかななんて
つい考えてしまう
どうしても
あなたと共にいられたあの頃は
とても楽しかったけれど
それももう過ぎたことだから
わたしは縋りつくことはしないと
そう決めた
「君とはもうおしまいにするよ、婚約は破棄だ」
その時が来て
終焉へとたどり着く
わたしたちはもう
隣り合っては歩けない
それでも
かつて共にあった頃の記憶は消えず
それは永久に遺る
この世界に
この宇宙に
いつまでも遺りつづける
ずっと
狭い世界で生きていた
わたしは気づいた
あなたがわたしを見なくなってから
ようやく
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