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後編

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 ◆


 あの後どうなったか。

 結論から言えば、ボルボンは滅んだ。

 国民からも支持されていた私との婚約を一方的になかったことにし、代わりにモモと婚約したボルボン――彼は一気に国民から嫌われた。

 そしてある時、過激な人によって殺害された。

 確か、モモとの婚約お披露目パレードの時だったか。二人で派手に改造された馬車に乗っていたのだけれど、ゴールにたどり着く前にボルボンは一人の男によって殺められてしまった。

 その後モモはというと、『嘘をついて王子を誘惑した』という罪で島流しとなったらしいが――ま、それは自業自得だろう。

 そもそも、モモの嘘がなければ、ボルボンは今も私との関係を維持していただろう。
 そうすればきっとボルボンが殺されることはなかった。
 そういう意味で、モモがすべての元凶。
 ボルボンが死んだのも、王家が民から批判されるようになったのも、すべてなんだかんだでモモのせいなのである。

 ちなみに私はというと、友人が趣味の延長で開いている茶葉店に通い美味しい茶葉を探すのが最近の趣味となっている。

 まだ見ぬ香りや味との出会い。
 それはとても新鮮で刺激的なもの。

 婚約は破棄となってしまったけれど、それでも私は毎日楽しくやっている。


◆終わり◆
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