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ああ 白い鳥が飛んでゆく
しおりを挟むああ 白い鳥が飛んでゆく
あの青い空を
どこまでも
風に持ち上げられるように
波に背を押されるように
舞い上がってゆく
あなたにもう会えない世界で
すべてが終わりを迎えてしまった今
わたしの視界には飛び立つ鳥が入る
そして
その自由さに
その力強さに
どこまでも魅了される
舞い上がってゆく
わたしもあの鳥のように
自由であれば
強くあれたならば
あなたとももう少し
上手くやれたのかもしれない
婚約破棄などされずに
ああ 白い鳥が飛んでゆく
あの青い空を
どこまでも
風に持ち上げられるように
波に背を押されるように
舞い上がってゆく
今もあなたを求めている
けれどもそれは叶わぬ願い
分かっていながらも
それでもなお……
そう
わたしは
飛び立つあの鳥の背に
祈りを捧ぐ
ああ 白い鳥が飛んでゆく
決して叶うことのない
切なく儚い願いを乗せて
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