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1話「誤解だし、貴方には言われたくない」
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私の婚約者でこの国の王子でもある二つ年上の青年アンドリアン・ボルフェットは女好きだ。
婚約者がいる身でありながらも、何人もの女性と関係を持ち続けている。
けれども私はこれまで何も言わないようにしてきた。
それも経験、城内にそんな風潮があったからだ。
入った先で自分だけの正義を振りかざすようなことはしないようにしようと思って、自分が嫌だと思うことでも見逃してきたのだ。
しかし。
「お前、この前俺以外の男と一緒にいただろう」
アンドリアンは怒っていた。
確かに私は先日彼でない男性といた。だがそれは個人的な付き合いではない。王子の妻として、できる範囲で働いていたのである。いわば、避けられない関わりであった。
なのに彼は私を責める。
「まさかお前が婚約者以外と親しくするような股の緩い女だとは思わなかった! 幻滅した! あぁもう気分は最悪だ、俺という男がいながら他の男と一緒にいるなんぞ理解できん!」
そしてついに言われてしまう。
「股の緩い女を妻とする気はない! 婚約は破棄だ!」
私の説明は一切聞いてもらえなかった。
それどころか、婚約破棄に加えてあっという間に城から出ていかされてしまった。
婚約者がいる身でありながらも、何人もの女性と関係を持ち続けている。
けれども私はこれまで何も言わないようにしてきた。
それも経験、城内にそんな風潮があったからだ。
入った先で自分だけの正義を振りかざすようなことはしないようにしようと思って、自分が嫌だと思うことでも見逃してきたのだ。
しかし。
「お前、この前俺以外の男と一緒にいただろう」
アンドリアンは怒っていた。
確かに私は先日彼でない男性といた。だがそれは個人的な付き合いではない。王子の妻として、できる範囲で働いていたのである。いわば、避けられない関わりであった。
なのに彼は私を責める。
「まさかお前が婚約者以外と親しくするような股の緩い女だとは思わなかった! 幻滅した! あぁもう気分は最悪だ、俺という男がいながら他の男と一緒にいるなんぞ理解できん!」
そしてついに言われてしまう。
「股の緩い女を妻とする気はない! 婚約は破棄だ!」
私の説明は一切聞いてもらえなかった。
それどころか、婚約破棄に加えてあっという間に城から出ていかされてしまった。
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