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30.休日
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本日の営業は無事終了。
店の入り口の扉を閉めるや否や、マンモス級の溜め息が勝手に出る。
「疲れたーっ!」
私は思わず叫んでしまい、それを聞いて驚いたシュヴェーアを飛んで来させることとなってしまった。
「……何が、あった……!?」
シュヴェーアはよほど驚いたようだ。
パン粥が残っている器とスプーンを手に持ったままである。
「あ。……ご、ごめんなさい。ついうっかり……」
「……事件では、ないのか」
「え、えぇ。そうね。事件ではないわ」
事件、て。
大層な。
だが、私の叫びが事件を思わせるほど大きなものだったのだとしたら、彼が誤解したのも必然だったのかもしれない。そもそもの問題点は、私が無意味な叫びを放ってしまったところにある。
「……営業は、終わったのか」
「そうよ」
「……疲れている、ようだ……無理は、するな」
さりげない気遣いが疲れた体に染み渡る。
今まで体験したことのない心地よさ。
「ありがとう。ところで、母さんは? 様子はどう?」
客の相手をするのは疲れたけれど、それは当然のこと。それより、本当に気にすべきは、風邪を引いたダリアの容態だ。悪化していなければ良いのだが。
夜の森に立ち込める霧のようにもやもやしたものを抱えながら尋ねてみると、シュヴェーアは静かに「……悪化は……恐らく、しておらん」と返してきた。そして、数秒唇を閉ざした後に、ゆっくりと口を開けて続ける。
「……熱は、まだ、あるようだが」
「そう。なら良かったわ」
言いながら、私は彼と共にダリアがいる方へと戻る。
ダリアは寝床で横になっていた。顔全体がどことなく赤らんでいる気はするが、目は開いていて、意識もはっきりしている様子。発熱があることを除けば、それほど病人には見えない。
「終わったの? セリナ」
「えぇ、終わったわ。何とか無事に」
「良かった……」
その後ダリアから聞いた話によれば、少々お腹が空いたためパン粥を食べていたところだそうだ。
ダリアが口で作り方を教え、それをシュヴェーアが実際に作る。そういう形になっていたとの話である。
「シュヴェーアさんは料理が上手だったわー」
「そうなの? 凄い」
「えぇ。私も……驚いたわー」
シュヴェーアは食べる方専門なのだと思っていた。
作る上でも食べることが好きという特徴は役に立つものなのだろうか。
◆
翌日は店の営業がない日。
一日中、のんびりと過ごせる。
朝早い時間にシュヴェーアは家から出ていった。食料となりそうな獲物を狩りに行くためだ。熱があるダリアの世話は、今日は私が行う。もっとも、世話と言ってもすることはさほどないのだけれど。
「シュヴェーアさんは狩りに行ったのー?」
「えぇ。肉がある方が元気になるだろうから、って。話聞かないのよ、彼」
「そうねー。一生懸命なのは嬉しいけれど……さすがに肉はねー……」
シュヴェーアは肉を食べればすぐに元気になると言う。だが、当のダリアは、肉を食べられる状態ではない。彼は肉が好きだからいつでも肉を食べられるのかもしれないけれど、皆がそうというわけではない。それはあくまで、彼の場合だ。
「誰もが肉を食べれば元気になるわけじゃない。そこをシュヴェーアさんは分かっていないのよ」
彼に悪気がないことは分かっている。良かれと思って肉を入手しに行ったことも。でも、それがずれているのだ。自身の感覚をすべての人に当てはめて考えているところが、少々間違っているのだ。もっとも、それが悪だと決め付ける気はないけれど。
「そうねー。まぁ、悪意がないから、仕方ないわねー」
私は水をカップに入れてダリアに差し出す。上半身を縦にしているダリアは、両手でそれを受け取ると、カップの端を柔らかな唇につけて水を飲み干した。
「帰ってきたら、きっとまた肉祭り……」
「そうねー」
「母さんは無理しなくていいわよ。胃腸が悪くなってもいけないし」
「気をつけるわ」
ダリアが体調を崩しているこのタイミングでの休業日はありがたい。
私が下手な接客をしなくて済むから。
◆
「……今、戻った」
狩りに出たシュヴェーアが家へ帰ってきたのは、意外にもまだ早い時間だった。
外はまだ明るい。太陽の光が降り注ぎ、地上に温もりを与えている。
シュヴェーアはいつものように右手に剣を握っていた。銀色の刃部分は心なしか汚れ、輝きは弱まっている。その剣は、悪口を言われているのを聞いてしまった直後の胸の内のような色だ。
そして、もう一方の手には、赤茶の羽の鳥が握られていた。
鶏に似た見た目の鳥。しかし、目玉が大きく飛び出し気味で、鶏でないことは明らか。近所では見かけたことのない鳥だが、山かどこかで獲ってきたのだろうか。もしかしたら、また魔物かもしれない。
「鳥を捕まえたの?」
「そう……これもまた、魔物……」
「やっぱり」
「……この程度、ならば……食しやすい、かと」
確かに、鳥は肉の中ではさっぱりしている方だ。種類にもよるが、鳥の肉は基本的に油でギトギトしていない傾向がある。それを選んだのは、彼なりの病人への配慮なのだろう。
「ありがとう。焼いて食べる?」
「……あぁ」
「丸ごと焼けば良いのかしら」
「そうだな……火に、かけよう……」
そのまま火にかける、は、さすがに無茶ではないだろうか。
豪快過ぎる。
もはやそれは料理ではない。
その後、鳥の肉をいくつかの部分に切り分け、串に刺して火にかけた。生で食べてしまっては危険なので、中心まで火が通るようしっかり焼く。時間はかかるがそれは仕方ない。途中皮が弾けて焦ったが、完全に火が通るまでひたすら待った。たまに向きを変える以外にはすることがないので、少々退屈だったけれど、待つしかない。暇を潰す間は、お茶を淹れたりしておいた。
「……そろそろ、良さそうだ」
「黒くなってるわね」
しっかり火を通そうとして長めに焼いていたら、表面が黒ずんでしまった。
「……黒いものは、外せばいい」
「そうね。それが簡単だし早いわ」
「あぁ……!」
シュヴェーアは既に肉が食べたくて仕方がないようだ。ウズウズしている。
店の入り口の扉を閉めるや否や、マンモス級の溜め息が勝手に出る。
「疲れたーっ!」
私は思わず叫んでしまい、それを聞いて驚いたシュヴェーアを飛んで来させることとなってしまった。
「……何が、あった……!?」
シュヴェーアはよほど驚いたようだ。
パン粥が残っている器とスプーンを手に持ったままである。
「あ。……ご、ごめんなさい。ついうっかり……」
「……事件では、ないのか」
「え、えぇ。そうね。事件ではないわ」
事件、て。
大層な。
だが、私の叫びが事件を思わせるほど大きなものだったのだとしたら、彼が誤解したのも必然だったのかもしれない。そもそもの問題点は、私が無意味な叫びを放ってしまったところにある。
「……営業は、終わったのか」
「そうよ」
「……疲れている、ようだ……無理は、するな」
さりげない気遣いが疲れた体に染み渡る。
今まで体験したことのない心地よさ。
「ありがとう。ところで、母さんは? 様子はどう?」
客の相手をするのは疲れたけれど、それは当然のこと。それより、本当に気にすべきは、風邪を引いたダリアの容態だ。悪化していなければ良いのだが。
夜の森に立ち込める霧のようにもやもやしたものを抱えながら尋ねてみると、シュヴェーアは静かに「……悪化は……恐らく、しておらん」と返してきた。そして、数秒唇を閉ざした後に、ゆっくりと口を開けて続ける。
「……熱は、まだ、あるようだが」
「そう。なら良かったわ」
言いながら、私は彼と共にダリアがいる方へと戻る。
ダリアは寝床で横になっていた。顔全体がどことなく赤らんでいる気はするが、目は開いていて、意識もはっきりしている様子。発熱があることを除けば、それほど病人には見えない。
「終わったの? セリナ」
「えぇ、終わったわ。何とか無事に」
「良かった……」
その後ダリアから聞いた話によれば、少々お腹が空いたためパン粥を食べていたところだそうだ。
ダリアが口で作り方を教え、それをシュヴェーアが実際に作る。そういう形になっていたとの話である。
「シュヴェーアさんは料理が上手だったわー」
「そうなの? 凄い」
「えぇ。私も……驚いたわー」
シュヴェーアは食べる方専門なのだと思っていた。
作る上でも食べることが好きという特徴は役に立つものなのだろうか。
◆
翌日は店の営業がない日。
一日中、のんびりと過ごせる。
朝早い時間にシュヴェーアは家から出ていった。食料となりそうな獲物を狩りに行くためだ。熱があるダリアの世話は、今日は私が行う。もっとも、世話と言ってもすることはさほどないのだけれど。
「シュヴェーアさんは狩りに行ったのー?」
「えぇ。肉がある方が元気になるだろうから、って。話聞かないのよ、彼」
「そうねー。一生懸命なのは嬉しいけれど……さすがに肉はねー……」
シュヴェーアは肉を食べればすぐに元気になると言う。だが、当のダリアは、肉を食べられる状態ではない。彼は肉が好きだからいつでも肉を食べられるのかもしれないけれど、皆がそうというわけではない。それはあくまで、彼の場合だ。
「誰もが肉を食べれば元気になるわけじゃない。そこをシュヴェーアさんは分かっていないのよ」
彼に悪気がないことは分かっている。良かれと思って肉を入手しに行ったことも。でも、それがずれているのだ。自身の感覚をすべての人に当てはめて考えているところが、少々間違っているのだ。もっとも、それが悪だと決め付ける気はないけれど。
「そうねー。まぁ、悪意がないから、仕方ないわねー」
私は水をカップに入れてダリアに差し出す。上半身を縦にしているダリアは、両手でそれを受け取ると、カップの端を柔らかな唇につけて水を飲み干した。
「帰ってきたら、きっとまた肉祭り……」
「そうねー」
「母さんは無理しなくていいわよ。胃腸が悪くなってもいけないし」
「気をつけるわ」
ダリアが体調を崩しているこのタイミングでの休業日はありがたい。
私が下手な接客をしなくて済むから。
◆
「……今、戻った」
狩りに出たシュヴェーアが家へ帰ってきたのは、意外にもまだ早い時間だった。
外はまだ明るい。太陽の光が降り注ぎ、地上に温もりを与えている。
シュヴェーアはいつものように右手に剣を握っていた。銀色の刃部分は心なしか汚れ、輝きは弱まっている。その剣は、悪口を言われているのを聞いてしまった直後の胸の内のような色だ。
そして、もう一方の手には、赤茶の羽の鳥が握られていた。
鶏に似た見た目の鳥。しかし、目玉が大きく飛び出し気味で、鶏でないことは明らか。近所では見かけたことのない鳥だが、山かどこかで獲ってきたのだろうか。もしかしたら、また魔物かもしれない。
「鳥を捕まえたの?」
「そう……これもまた、魔物……」
「やっぱり」
「……この程度、ならば……食しやすい、かと」
確かに、鳥は肉の中ではさっぱりしている方だ。種類にもよるが、鳥の肉は基本的に油でギトギトしていない傾向がある。それを選んだのは、彼なりの病人への配慮なのだろう。
「ありがとう。焼いて食べる?」
「……あぁ」
「丸ごと焼けば良いのかしら」
「そうだな……火に、かけよう……」
そのまま火にかける、は、さすがに無茶ではないだろうか。
豪快過ぎる。
もはやそれは料理ではない。
その後、鳥の肉をいくつかの部分に切り分け、串に刺して火にかけた。生で食べてしまっては危険なので、中心まで火が通るようしっかり焼く。時間はかかるがそれは仕方ない。途中皮が弾けて焦ったが、完全に火が通るまでひたすら待った。たまに向きを変える以外にはすることがないので、少々退屈だったけれど、待つしかない。暇を潰す間は、お茶を淹れたりしておいた。
「……そろそろ、良さそうだ」
「黒くなってるわね」
しっかり火を通そうとして長めに焼いていたら、表面が黒ずんでしまった。
「……黒いものは、外せばいい」
「そうね。それが簡単だし早いわ」
「あぁ……!」
シュヴェーアは既に肉が食べたくて仕方がないようだ。ウズウズしている。
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