上 下
1 / 1

ダサいと言われて捨てられましたが、社会的に成功しました。

しおりを挟む
「お前さ、ダサいよなー。昔からずっとそうだよな。そういえばさ、お前、昔から誰にも愛されていなかったよなー。はっはっ、ははっ」

 そんな風に言われ、私は婚約者に婚約破棄された。

 彼との記憶は最低な状態のまま終わることとなった。

 私はずっと婚約者の彼から色々なことを言われてきた。ダサい、とか、地味過ぎ、とか。とにかく色々嫌みなことを言われてきたのだ。だから、そういう意味では、離れられて良かったかもしれない。でも、複雑な心境にならざるを得ない。こちらが捨てられた形になっているのが辛い。

 婚約破棄後、悔しかった私は、子どもの頃から好きだった魚の研究に没頭。
 やがて研究機関に入り、研究に研究を重ね、ある魚に関する新しい真実を明らかにすることができた。

 私は多くの人たちから称賛されることとなる。

 その数ヶ月後。
 私は一国の王の子である王子にプロポーズされた。

 一方元婚約者の彼はというと、私が有名人になり称賛されていることを来る日も来る日も悔しがっていたらしい。時には私の悪口を言いふらすこともあったそうだ。だが、私の悪口、嘘を言いふらすことを続けた結果、嘘つきとばれてしまって。

 根拠のない嘘で王子の妻の名誉を傷つけたということで、罪人となった。


◆終わり◆
しおりを挟む

この作品は感想を受け付けておりません。

あなたにおすすめの小説

夫で王子の彼には想い人がいるようですので、私は失礼します

四季
恋愛
十五の頃に特別な力を持っていると告げられた平凡な女性のロテ・フレールは、王子と結婚することとなったのだけれど……。

魔法を使える私はかつて婚約者に嫌われ婚約破棄されてしまいましたが、このたびめでたく国を護る聖女に認定されました。

四季
恋愛
「穢れた魔女を妻とする気はない! 婚約は破棄だ!!」 今日、私は、婚約者ケインから大きな声でそう宣言されてしまった。

好きな人に『その気持ちが迷惑だ』と言われたので、姿を消します【完結済み】

皇 翼
恋愛
「正直、貴女のその気持ちは迷惑なのですよ……この場だから言いますが、既に想い人が居るんです。諦めて頂けませんか?」 「っ――――!!」 「賢い貴女の事だ。地位も身分も財力も何もかもが貴女にとっては高嶺の花だと元々分かっていたのでしょう?そんな感情を持っているだけ時間が無駄だと思いませんか?」 クロエの気持ちなどお構いなしに、言葉は続けられる。既に想い人がいる。気持ちが迷惑。諦めろ。時間の無駄。彼は止まらず話し続ける。彼が口を開く度に、まるで弾丸のように心を抉っていった。 ****** ・執筆時間空けてしまった間に途中過程が気に食わなくなったので、設定などを少し変えて改稿しています。

父が再婚してから酷い目に遭いましたが、最終的に皆罪人にして差し上げました

四季
恋愛
母親が亡くなり、父親に新しい妻が来てからというもの、私はいじめられ続けた。 だが、ただいじめられただけで終わる私ではない……!

【完結】お飾り妃〜寵愛は聖女様のモノ〜

恋愛
今日、私はお飾りの妃となります。 ※実際の慣習等とは異なる場合があり、あくまでこの世界観での要素もございますので御了承ください。

粗暴で優しい幼馴染彼氏はおっとり系彼女を好きすぎる

春音優月
恋愛
おっとりふわふわ大学生の一色のどかは、中学生の時から付き合っている幼馴染彼氏の黒瀬逸希と同棲中。態度や口は荒っぽい逸希だけど、のどかへの愛は大きすぎるほど。 幸せいっぱいなはずなのに、逸希から一度も「好き」と言われてないことに気がついてしまって……? 幼馴染大学生の糖度高めなショートストーリー。 2024.03.06 イラスト:雪緒さま

執着はありません。婚約者の座、譲りますよ

四季
恋愛
ニーナには婚約者がいる。 カインという青年である。 彼は周囲の人たちにはとても親切だが、実は裏の顔があって……。

王太子から愛することはないと言われた侯爵令嬢は、そんなことないわと強気で答える

綾森れん
恋愛
「オリヴィア、君を愛することはない」 結婚初夜、聖女の力を持つオリヴィア・デュレー侯爵令嬢は、カミーユ王太子からそう告げられた。 だがオリヴィアは、 「そんなことないわ」 と強気で答え、カミーユが愛さないと言った原因を調べることにした。 その結果、オリヴィアは思いもかけない事実と、カミーユの深い愛を知るのだった。

処理中です...