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婚約破棄されるなんて……。でも、ま、それでいいわ。

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「本日をもって、君との婚約は破棄とする! さらばだ!」

 婚約者ナナツボティーから急にそんなことを告げられた。
 あまりにも突然で。

 婚約破棄されるなんて……。

 それが正直な思いだった。

 だが私はそれを受け入れることにした。
 ややこしいことになるて嫌だからである。

「分かりました。ではさようなら」

 ま、それでいいや。

 それでいいわ。

 そう考えることにした。


 ◆


 あれから数年。
 私は五つ年上の青年と結ばれ、幸せになった。

 今はとても充実している。

 ちなみにナナツボティーはというと。
 あの後小指の先をたんすで打ってしまい、その際に負った傷が悪化し、やがて亡くなってしまったそうだ。


◆終わり◆
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