その矢を放つ時

四季

文字の大きさ
上 下
1 / 1

その矢を放つ時

しおりを挟む
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

暗い海の見える家

水樹
現代文学
僕の家族は三人になりました。家族が増えたのではありません。僕が死んだのです。全ては大事な妹のためでした。

わたしは花瓶。呪文のように言い聞かせる。

からした火南
現代文学
◇主体性の剥奪への渇望こそがマゾヒストの本質だとかね……そういう話だよ。 「サキのタトゥー、好き……」 「可愛いでしょ。お気に入りなんだ」  たわれるように舞う二匹のジャコウアゲハ。一目で魅了されてしまった。蝶の羽を描いている繊細なグラデーションに、いつも目を奪われる。 「ワタシもタトゥー入れたいな。サキと同じヤツ」 「やめときな。痛いよ」  そう言った後で、サキは何かに思い至って吹き出した。 「あんた、タトゥーより痛そうなの、いっぱい入れてんじゃん」  この気づかいのなさが好きだ。思わずつられて笑ってしまう。

誰がための毒杯

その子四十路
現代文学
幸福は薔薇色だというが、不幸ってどんな色をしているのだろう。 結婚して三年、夫婦共働き。 夫に裏切られた。浮気をされた──

【R15】母と俺 介護未満

あおみなみ
現代文学
主人公の「俺」はフリーライターである。 大好きだった父親を中学生のときに失い、公務員として働き、女手一つで育ててくれた母に感謝する気持ちは、もちろんないわけではないが、良好な関係であると言い切るのは難しい、そんな間柄である。 3人兄弟の中間子。昔から母親やほかの兄弟にも軽んじられ、自己肯定感が低くなってしまった「俺」は、多少のことは右から左に受け流し、何とかやるべきことをやっていたが…。

殺戮兵器と白の死にたがり

有箱
現代文学
小さな島の制圧のため、投下された人間兵器のアルファ。死に抗う姿を快感とし、焦らしながらの殺しを日々続けていた。 その日も普段通り、敵を見つけて飛び掛かったアルファ。だが、捉えたのは死を怖がらない青年、リンジーで。

薄鳴館

春野 あかね
現代文学
路地裏に、今は使われていない薄鳴館という館がある。 その館の窓から漏れる光を見た者は死期が近いと言われ、またその館の支配人の話を聞いた者は死へと誘われると言い伝えられ、その館に近づく者はいなかったーー。 え、今日からここがわたしのバイト先なんですけど……! 薄鳴館に訪れる人々の物語を描いた短編と、支配人、カオルとひとりぼっちの娘、綾が繰り広げる不思議な物語。 短編で読み切れますが、一応物語は繋がっています。 ご感想お待ちしております。 この作品は、小説家になろうというサイトにて掲載されています。

ルールのない秩序ある世界で

よつば 綴
現代文学
目を覚ますと見知らぬ路地に居た。 公平 要、享年26歳。 弟の仇討ちに挑み、返り討ちにあった。 無念の死を遂げたはずの要は、見知らぬ世界で目を覚ました。 生前の世界と殆ど変わらないが、ただ1つ大きな違いがあった。 その世界では、人権が剥奪されるという。 それは要が死の間際まで願っていた、犯罪者が護られない世界だった。 本当に人権を剥奪できる世界が理想郷になり得るのだろうか。 匿名での感想やメッセージなどはコチラへ💌 https://ofuse.me/e/32936

良くも悪くも、星の回転は止まらない

月澄狸
現代文学
詩集です。各話がそれぞれ一つの作品となっております。 「小説家になろう」に投稿した詩をカクヨムとアルファポリスに重複投稿します。 気になったページをパラパラめくるとか、好きなところから好きなように読んでいただけると嬉しいです。

処理中です...