この胸を

四季

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この胸を

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ただ触れるだけで

溶け去ってしまう

悲しみの海に沈む

雪の結晶のように



どのみち消えてしまうなら



どのみち溶けてしまうなら



最初から気づかなければ良かった

そうすれば

そうすれば

悲しみなんて生まれなかったのに



悔しさだけが

この胸を

埋め尽くして

ゆくのです



いつも



昨日も今日も明日も



触れられない辛さ

募るばかり



虚しさだけが

この胸を

塗り潰して

ゆくのです



いつも



朝も昼も晩も真夜中も



触れられない切なさ

降り積もるばかり



いつになれば触れられるの?



溶かしてしまわずに
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