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後編
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その後、フローラは心を病み、山奥の家に療養も兼ねて引っ越すこととなった。
フローラの両親は誰よりも娘を心配していた。母親は療養にも同行し、懸命に世話をし、いつかまた明るい娘が帰ってくる日を待った。
一方マリルリンオはというと、フローラとの婚約中に知り合った女性マリエラと結婚することを決めていた。婚約し、すべて順調に進んでいたのだが、結婚を知らせる式典の一ヶ月ほど前から妙なことが多発し始める。
家の食器が勝手に次々と割れる。
新築の家の天井が急に落ちる。
壁の黒い小さなしみが日に日に増えていく。
それでも、マリルリンオとマリエラは、自分たちが結ばれることしか考えていなくて。結婚を知らせる式典も強行。しかしその式典の最中、謎の黒い影が会場内を走り回り、参加者から発狂する人が続出。大騒ぎになり、式典は途中で終了となった。
その後、マリルリンオの親が建ててくれた新築の家で暮らし始めることとなったマリルリンオとマリエラだが、その家でもまたやたらとおかしな現象が起こって……。
一年も経たないうちに、マリエラが「不気味過ぎて耐えられない」と家を出ていってしまった。
別居となり、その後、二人は離婚。
ちょうどそれと同じ頃、療養中のフローラの体調が急激に回復し始める。フローラはみるみるうちにかつての自分を取り戻し、まずは外へ出たり本を読んだりできるようになり、一年も経たないうちにおおよそ普通の暮らしができるようになった。
フローラは温かい両親と共に幸せに暮らした。
◆終わり◆
フローラの両親は誰よりも娘を心配していた。母親は療養にも同行し、懸命に世話をし、いつかまた明るい娘が帰ってくる日を待った。
一方マリルリンオはというと、フローラとの婚約中に知り合った女性マリエラと結婚することを決めていた。婚約し、すべて順調に進んでいたのだが、結婚を知らせる式典の一ヶ月ほど前から妙なことが多発し始める。
家の食器が勝手に次々と割れる。
新築の家の天井が急に落ちる。
壁の黒い小さなしみが日に日に増えていく。
それでも、マリルリンオとマリエラは、自分たちが結ばれることしか考えていなくて。結婚を知らせる式典も強行。しかしその式典の最中、謎の黒い影が会場内を走り回り、参加者から発狂する人が続出。大騒ぎになり、式典は途中で終了となった。
その後、マリルリンオの親が建ててくれた新築の家で暮らし始めることとなったマリルリンオとマリエラだが、その家でもまたやたらとおかしな現象が起こって……。
一年も経たないうちに、マリエラが「不気味過ぎて耐えられない」と家を出ていってしまった。
別居となり、その後、二人は離婚。
ちょうどそれと同じ頃、療養中のフローラの体調が急激に回復し始める。フローラはみるみるうちにかつての自分を取り戻し、まずは外へ出たり本を読んだりできるようになり、一年も経たないうちにおおよそ普通の暮らしができるようになった。
フローラは温かい両親と共に幸せに暮らした。
◆終わり◆
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