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15.捜索
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〈アレクside〉
ーーアラタが消えた。
「トイレ!!!」と叫びながら走り去ったあと、迎えに行った場所にはアラタの姿はなかった。相当な慌てぶりだったので一番近くのトイレに行ったはずだと推理したのだが、どうやらあてが外れてしまったようだ。
それではあそこか、と次に距離が近かったトイレへと駆け込み、やたらと人口密度の高い中を強引に人をかき分けながらも探したが、こちらにもアラタの姿はない。周りでは無理やり割り込んだので迷惑そうな顔をしている転移者たちが、口々に文句を言いながら俺を睨んでいるだけだった。
それもそのはず。そもそもトイレを利用するのは転移者がほとんどで、俺のような獣人はトイレなんて使わずそこらで適当に済ます。ゆえにここに入れるのは、転移者のツレがいる護衛官だけだ。その為、単独でここへ入って来た俺に、彼らは相当警戒しているようだった。
「無理やり割り込んでしまいすまないが、人を探しているんだ。ニホンジンで、このぐらいの背の男の子を誰か見かけなかっただろうか?」
「ニホンジン?ああ、ジャパニーズね。そんな奴ここにはいないよ。チャイニーズならほら、そこに」
「ちょっとアンタ、ワタシはチャイニーズじゃなくて、コリアンよ!失礼ね!」
「こりゃすまんな。アンタが厚化粧すぎて、オレにゃー性別すらまともに分からねーよ!」
「ここは男子トイレって、表に書いてあるでしょ!」
「「「違いねぇー!!」」」
なにがそんなにウケたのか、ドッと周囲に笑いがおこるが、一緒に笑ってなどいられない。
「すまんが、俺の探しているのはニホンジンだ。ちゃいにーずや、こりあんではないんだが」
「お兄ちゃん、残念だが日本人はここにはいないようだよ。もう一ヶ所の方を探してみなよ」
「そうか……。すまん、ありがとう…」
すまなそうな顔をする目の前の男に「そちらはもう探したんだ」とは言えず、その後も何人かに話を聞いてみたが、アラタに繋がるような情報は何も得られなかった。
「なあ、見たところアンタ、護衛官だろ?トイレが急に一ヶ所使用できなくなったらしくて、この混みようさ。なんとかなんねーかい?」
「すまんが俺は今、護衛対象のツレの行方を探しているところなんだ。上に連絡はしてみるが、すぐにはなんともならないだろう」
役に立てず申し訳ないとは思いつつ、周囲の落胆したような溜息を聞きながら、素早く外へと駆け出した。
トイレへ行ったはずなのに、姿が見えないアラタ。
一ヶ所だけ現在使用出来なくなっているトイレ。
それらが偶然なのか、はやる鼓動を抑え、急いでそこへ急行する。
丘を少し下りた辺りにあったトイレの入り口に『故障中』と書いてあったが、はたしてアラタは、それを正しく読めただろうか。人気のないトイレの中を探してみるが、ここにもやはりアラタの姿はない。仕方なく引き返して外へ出ようとした時、足元に落ちていた一枚のハンカチに気が付いた。手に取ったハンカチは少し濡れていて、使用されてからまだそんなに時間は経っていないようだ。
「この柄、かすかに見覚えがある…。やはり、アラタはここへ来たのか?」
俺が他のトイレを探し回っていた間にアラタとすれ違った可能性もあるが、無性に胸騒ぎがした。
人気のないトイレに祝福持ちの転移者が一人でいるなんて、「さぁ襲ってくれ」と言わんばかりの、美味しいシチュエーションじゃないか。
そして俺は、もう一つの違和感の正体を探るべく、沈黙している無線を、ある男へと繋ぐ。
今回の遠出にあたり、俺だけが単独でアラタの護衛につくことはまずない。最低でもあと四人くっついて来ているはずだったが、無線はなんの音沙汰もなく、この状態で俺に連絡が入って来ないのは明らかに異常事態だった。
もし、俺の勘が正しかったとしたらーー
「…ザハス!!!聞いているんだろう?これはいったい、どういう事だ!!今すぐ俺に説明しろ!!」
わずかな沈黙のあと、いつもの飄々とした奴の声が無線越しに響いてくる。その食えない態度に俺は湧き上がる怒りを抑えながら、奴の一言一句を聞き漏らさないように耳を澄ます。
『まあ、まあ~。そうカッカと怒りなさんな。アラタちゃんの現在地は、こちらでちゃあ~~んと補足してるから、そう心配はいらないって』
それなら、なぜすぐにお前の方から俺に連絡をよこさないんだ!そうギリギリまで出かかった怒りの声を堪えると、足元に見つけた血痕を調べる。無線からは未だにのらりくらりと要領を得ないことを喋っているザハスの声が漏れているが、俺がそちらに気を取られることはなかった。
足元の草にこびり付いていた血痕は、アラタのもので間違いない。
アラタは、何者かに拐われたのだ。
その事実さえ分かれば動ける。これまでギリギリ抑えていた怒りが急激に膨れ上がり、俺の形を変えていく。
ーー許さない、俺からアラタを奪った何者かを、許さない。逃げられると思うなよ、略奪者どもめ。
カワを破り捨てて溢れ出る、内側からの暴力的な力に俺は抗わず身を委ねた。抑えきれない衝動が、天に向かって放たれる。俺を縛るものはもう何も無い。
その時、いまだに繋がっていたらしい無線からは、ザハスのどこか諦めたような溜息が響いてきたところだった。そのボヤくような声も、俺の耳にはもはや音として届くことはないのだが。
『お前らはさー、ホント厄介だねぇ。ルーガルーって奴は情が濃ゆ過ぎる。まあ、そこがお前の良いところでもあるんだがなぁーー』
ーーーーーーーーー
〈アラタside〉
どこかで、ボキリと心が折れた音が聞こえた気がした。俺はこれからどうなるんだろうか。
ギリギリまで諦めず、自分にできる範囲で男に抵抗していたつもりだった。蹴られてもそれを逆に利用して己の辿って来た道を教える為に痕跡を残していた。血の跡を辿ってアレクさんや、誰か他の獣人の人が気付いてくれるのじゃないかと、歯を食いしばりながら、わざと自分から派手に転び血を流して道を示して来たのに。
もしこの船に乗せられてしまえば、俺の足跡を辿ることの難易度が格段に跳ね上がってしまう。なんとか助け出されたとしても、捜査に時間がかかればその分俺も無事では済まされないだろう。
無数に伸びてくる男たちの腕が俺を掴み、桟橋の上を引きずって行く。何度も転び体を打ちつけた痛みでうまく抗うこともできない。強く噛み締めた唇から流れる血が、重力に従い桟橋へと滴り落ちていく。それすらもう意味のない抵抗だと、心のどこかで諦めている、弱気な己を叱咤する。
いっそこのまま、ここで抵抗し続けて死んでしまえばいいんじゃないか。殺されず囚われて、この先待っている、理不尽な暴力から逃れられるのなら。それはある意味、救いなのではないか。
そこまで考えても、やはり生きることを、生き延びることを諦めることはできなかった。
一度死んでるんだから怖くないだろう。またもう一度死ぬだけだろう。
向こうで一度、呆気なく失ってしまった自分の命に、これほど執着しているなんて。そんなの自分でも今更だと思うけど、諦めたくはなかった。
せっかくの楽しいピクニックが、迂闊な俺の行動一つで台無しじゃないか。「自業自得じゃん」と、チャラ神には笑われるかもしれないな。
そんな現実逃避のような、至極どうでもいいことをつい考えて笑ってしまう。
「…気持ち悪りぃな、コイツ笑ってやがるぜ?」
「気が触れちまったんじゃないか?」
「それはそれで、なんとでも誤魔化せるだろ。どーせ売っぱらっちまえば、まともな奴なんてすぐに狂って死んじまう運命が待ってるだけさ」
「違いねーや」「そーだな」
「手間取らせてんじゃねーよ」
勝手なことを口々に喋る男達が痺れを切らして俺を抱え上げると、その足がタラップにかかる。
もうこれまでか、とようやく諦めがついた俺は、体の力を抜きダラリと首の力を抜いた。グッと奥歯を噛み締めて痛みに耐えながら、己の舌に歯を立てる。傷付けた所から流れ出る血が、先程までとは段違いの量で滴ると、それに気付いた男達がようやく慌て出す。
へっ、ざまーみろ。
微かに笑うことでさらに強くなる痛みに苦しむが、胸がスッとした。
下で騒ぐ男達の声が段々と遠くなる。意識が途切れる間際に目の端に入って来たのは、血の赤と黒いとても大きな獣。支えを失った体が、投げ出される感覚を覚えて、悲しく響く獣の慟哭を聞いたと思ったのは、気のせいだろうか。
意識を保てなくなった世界が、唐突に暗転する。
ーーアラタが消えた。
「トイレ!!!」と叫びながら走り去ったあと、迎えに行った場所にはアラタの姿はなかった。相当な慌てぶりだったので一番近くのトイレに行ったはずだと推理したのだが、どうやらあてが外れてしまったようだ。
それではあそこか、と次に距離が近かったトイレへと駆け込み、やたらと人口密度の高い中を強引に人をかき分けながらも探したが、こちらにもアラタの姿はない。周りでは無理やり割り込んだので迷惑そうな顔をしている転移者たちが、口々に文句を言いながら俺を睨んでいるだけだった。
それもそのはず。そもそもトイレを利用するのは転移者がほとんどで、俺のような獣人はトイレなんて使わずそこらで適当に済ます。ゆえにここに入れるのは、転移者のツレがいる護衛官だけだ。その為、単独でここへ入って来た俺に、彼らは相当警戒しているようだった。
「無理やり割り込んでしまいすまないが、人を探しているんだ。ニホンジンで、このぐらいの背の男の子を誰か見かけなかっただろうか?」
「ニホンジン?ああ、ジャパニーズね。そんな奴ここにはいないよ。チャイニーズならほら、そこに」
「ちょっとアンタ、ワタシはチャイニーズじゃなくて、コリアンよ!失礼ね!」
「こりゃすまんな。アンタが厚化粧すぎて、オレにゃー性別すらまともに分からねーよ!」
「ここは男子トイレって、表に書いてあるでしょ!」
「「「違いねぇー!!」」」
なにがそんなにウケたのか、ドッと周囲に笑いがおこるが、一緒に笑ってなどいられない。
「すまんが、俺の探しているのはニホンジンだ。ちゃいにーずや、こりあんではないんだが」
「お兄ちゃん、残念だが日本人はここにはいないようだよ。もう一ヶ所の方を探してみなよ」
「そうか……。すまん、ありがとう…」
すまなそうな顔をする目の前の男に「そちらはもう探したんだ」とは言えず、その後も何人かに話を聞いてみたが、アラタに繋がるような情報は何も得られなかった。
「なあ、見たところアンタ、護衛官だろ?トイレが急に一ヶ所使用できなくなったらしくて、この混みようさ。なんとかなんねーかい?」
「すまんが俺は今、護衛対象のツレの行方を探しているところなんだ。上に連絡はしてみるが、すぐにはなんともならないだろう」
役に立てず申し訳ないとは思いつつ、周囲の落胆したような溜息を聞きながら、素早く外へと駆け出した。
トイレへ行ったはずなのに、姿が見えないアラタ。
一ヶ所だけ現在使用出来なくなっているトイレ。
それらが偶然なのか、はやる鼓動を抑え、急いでそこへ急行する。
丘を少し下りた辺りにあったトイレの入り口に『故障中』と書いてあったが、はたしてアラタは、それを正しく読めただろうか。人気のないトイレの中を探してみるが、ここにもやはりアラタの姿はない。仕方なく引き返して外へ出ようとした時、足元に落ちていた一枚のハンカチに気が付いた。手に取ったハンカチは少し濡れていて、使用されてからまだそんなに時間は経っていないようだ。
「この柄、かすかに見覚えがある…。やはり、アラタはここへ来たのか?」
俺が他のトイレを探し回っていた間にアラタとすれ違った可能性もあるが、無性に胸騒ぎがした。
人気のないトイレに祝福持ちの転移者が一人でいるなんて、「さぁ襲ってくれ」と言わんばかりの、美味しいシチュエーションじゃないか。
そして俺は、もう一つの違和感の正体を探るべく、沈黙している無線を、ある男へと繋ぐ。
今回の遠出にあたり、俺だけが単独でアラタの護衛につくことはまずない。最低でもあと四人くっついて来ているはずだったが、無線はなんの音沙汰もなく、この状態で俺に連絡が入って来ないのは明らかに異常事態だった。
もし、俺の勘が正しかったとしたらーー
「…ザハス!!!聞いているんだろう?これはいったい、どういう事だ!!今すぐ俺に説明しろ!!」
わずかな沈黙のあと、いつもの飄々とした奴の声が無線越しに響いてくる。その食えない態度に俺は湧き上がる怒りを抑えながら、奴の一言一句を聞き漏らさないように耳を澄ます。
『まあ、まあ~。そうカッカと怒りなさんな。アラタちゃんの現在地は、こちらでちゃあ~~んと補足してるから、そう心配はいらないって』
それなら、なぜすぐにお前の方から俺に連絡をよこさないんだ!そうギリギリまで出かかった怒りの声を堪えると、足元に見つけた血痕を調べる。無線からは未だにのらりくらりと要領を得ないことを喋っているザハスの声が漏れているが、俺がそちらに気を取られることはなかった。
足元の草にこびり付いていた血痕は、アラタのもので間違いない。
アラタは、何者かに拐われたのだ。
その事実さえ分かれば動ける。これまでギリギリ抑えていた怒りが急激に膨れ上がり、俺の形を変えていく。
ーー許さない、俺からアラタを奪った何者かを、許さない。逃げられると思うなよ、略奪者どもめ。
カワを破り捨てて溢れ出る、内側からの暴力的な力に俺は抗わず身を委ねた。抑えきれない衝動が、天に向かって放たれる。俺を縛るものはもう何も無い。
その時、いまだに繋がっていたらしい無線からは、ザハスのどこか諦めたような溜息が響いてきたところだった。そのボヤくような声も、俺の耳にはもはや音として届くことはないのだが。
『お前らはさー、ホント厄介だねぇ。ルーガルーって奴は情が濃ゆ過ぎる。まあ、そこがお前の良いところでもあるんだがなぁーー』
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〈アラタside〉
どこかで、ボキリと心が折れた音が聞こえた気がした。俺はこれからどうなるんだろうか。
ギリギリまで諦めず、自分にできる範囲で男に抵抗していたつもりだった。蹴られてもそれを逆に利用して己の辿って来た道を教える為に痕跡を残していた。血の跡を辿ってアレクさんや、誰か他の獣人の人が気付いてくれるのじゃないかと、歯を食いしばりながら、わざと自分から派手に転び血を流して道を示して来たのに。
もしこの船に乗せられてしまえば、俺の足跡を辿ることの難易度が格段に跳ね上がってしまう。なんとか助け出されたとしても、捜査に時間がかかればその分俺も無事では済まされないだろう。
無数に伸びてくる男たちの腕が俺を掴み、桟橋の上を引きずって行く。何度も転び体を打ちつけた痛みでうまく抗うこともできない。強く噛み締めた唇から流れる血が、重力に従い桟橋へと滴り落ちていく。それすらもう意味のない抵抗だと、心のどこかで諦めている、弱気な己を叱咤する。
いっそこのまま、ここで抵抗し続けて死んでしまえばいいんじゃないか。殺されず囚われて、この先待っている、理不尽な暴力から逃れられるのなら。それはある意味、救いなのではないか。
そこまで考えても、やはり生きることを、生き延びることを諦めることはできなかった。
一度死んでるんだから怖くないだろう。またもう一度死ぬだけだろう。
向こうで一度、呆気なく失ってしまった自分の命に、これほど執着しているなんて。そんなの自分でも今更だと思うけど、諦めたくはなかった。
せっかくの楽しいピクニックが、迂闊な俺の行動一つで台無しじゃないか。「自業自得じゃん」と、チャラ神には笑われるかもしれないな。
そんな現実逃避のような、至極どうでもいいことをつい考えて笑ってしまう。
「…気持ち悪りぃな、コイツ笑ってやがるぜ?」
「気が触れちまったんじゃないか?」
「それはそれで、なんとでも誤魔化せるだろ。どーせ売っぱらっちまえば、まともな奴なんてすぐに狂って死んじまう運命が待ってるだけさ」
「違いねーや」「そーだな」
「手間取らせてんじゃねーよ」
勝手なことを口々に喋る男達が痺れを切らして俺を抱え上げると、その足がタラップにかかる。
もうこれまでか、とようやく諦めがついた俺は、体の力を抜きダラリと首の力を抜いた。グッと奥歯を噛み締めて痛みに耐えながら、己の舌に歯を立てる。傷付けた所から流れ出る血が、先程までとは段違いの量で滴ると、それに気付いた男達がようやく慌て出す。
へっ、ざまーみろ。
微かに笑うことでさらに強くなる痛みに苦しむが、胸がスッとした。
下で騒ぐ男達の声が段々と遠くなる。意識が途切れる間際に目の端に入って来たのは、血の赤と黒いとても大きな獣。支えを失った体が、投げ出される感覚を覚えて、悲しく響く獣の慟哭を聞いたと思ったのは、気のせいだろうか。
意識を保てなくなった世界が、唐突に暗転する。
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