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女騎士編、放置プレー

10分放置した結果

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10分待って、リュウは亜梨沙ありさの部屋のドアノブに手をかけた。

亜梨沙はどうしているだろうか。縛られたまま、ドアを開けてもすぐには見えない影に移動しているだろうか。

それとも拘束を自分でほどいて、さっさと服も着てしまっているかもしれない。後ろ手に縛り上げたタオルはガッチリとキツく締め上げているわけではない。腕を強めに何度も動かせば自然に緩む程度の縛り方なのだ。そうして、ダイニングテーブルでお茶でも飲んでいるかもしれない。「おかえり。芝居ご苦労様。」なんて言われたりして。

リュウは亜梨沙の部屋のドアをゆっくりと開き、息を呑んだ。半畳ほどの靴脱ぎの真ん前に、亜梨沙はリュウにセットされたそのままの姿勢で待っていた。全裸で後ろ手にタオルで縛りあげられている。顔をクッションに付けて膝を突いた、三角四つん這いとでもいう姿勢だ。顔にはカフェエプロンがかけられていて、これが目隠しになっている。脚は開かれていて、背中を外らせて尻を突き上げているので、アソコが丸見えだ。

リュウは唖然としてしばらくドアを開けたまま廊下に突っ立っていたが、向かいのマンションの窓から見えているかもしれないと我に帰り、そそくさと靴脱ぎ場に踏み込んでドアを閉めた。

静かにドアを閉め、鍵をカチャリとかけると、亜梨沙の尻がビクッと震えた。亜梨沙は一言も発さない。アソコを見ると、濡れて光っている。愛液は溢れて太ももの内側を伝わっているようだ。

「なんてドMなんだ…放置プレーに興奮しまくってるじゃないか…。」リュウは心の中で呟き、性欲の強烈な高まりを感じた。

その瞬間、ブーン。リュウがタイムリープで手に入れたユニークスキル「メタバーシング」が起動した。この放置プレーの状況及び二人の性的嗜好に合致するシナリオが、「これまでのあらすじ・現在の状況」として、リュウと亜梨沙の脳にもの凄いスピードでダウンロードされ始めた。

このシナリオは、ダウンロードが完了すると「リアルに起きたこと・起きていること」として認識され始める。しかしどこかで「たぶんこれは夢」と微かに感じる。このためプレーヤーはどんなにド変態な状況でも実は安全・ノーリスクであると感じ、自分の性的嗜好を安心して解放することができるのだ。なお脳にインストールされたこの記憶は、メタバース空間からログアウトするとたちどころに、ただの妄想・淫夢のようなものであったとわかる。このため未来の世界では、揮発性仮想記憶ボラタイルメモリと呼ばれている。

リュウと亜梨沙の脳にインストールされたシナリオすなわち「これまでのあらすじ・現在の状況」は次のようなものであった…。
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