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メス高夏休み後半編。五月。

AVを鑑賞

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照明を消し、カーテンを閉じて部屋を薄暗くすると、リュウはレンタルビデオ店から借りて来たAVをビデオデッキの投入口に差し込んだ。平成初期であるのでVHSビデオカセットである。カセットは投入口に半分ほど挿入すると、ビデオデッキによって自動的に吸い込まれていった。

真っ青に輝き右上に「入力1」とドット字で表示していたテレビ画面は、カセットが吸い込まれてガコンガコンと音が立った後、映像を表示し始めた。

AVは女子校生ものである。借りて来た数本のうちこの作品を選んだのは、一番良かったからというのもあるがオナニーシーンが充実していたからというのも大きい。

学校から帰宅した主人公が制服を脱ぎ、自宅なのでブラも外してパンイチになる。しかし彼女はすぐには部屋着を身につけない。オッパイをプルプル震わしながら学習机に歩み寄り、その引き出しを開ける。引き出しの中にはいわゆる大人のおもちゃが何個か隠されている。どうやって女子校生がこんなものを入手したのか不思議だが、とにかくあり、彼女はその中から一本を取り出す。

その一本は透明な硬質ゴム製だ。ボッキしたアレにそっくりな形をしている。主人公はベッドに横たわるとパンツを脱いで全裸になり、その棒を出し入れして楽しみ始める…。そんなシーンの四角い映像が、五月の瞳に小さく映った。

その後には家に遊びに来た彼氏とのセックスシーンなどが続いて1時間弱の作品が終了した。この当時のAVはVHSビデオなので、時間はだいたいこれくらいなのである。リュウはテレビをオフにした。テレビの明かりが無くなって、室内は薄暗くなった。

「どうだった?」
「どうって…まぁ面白かったよ。」
「どこが一番面白かった?」
「特にどこって無いけど…。」
「オモチャを使ってオナニーするシーンとか面白かったんじゃない?」
「なんでそう思うの?」

リュウは五月の肩を抱き、耳元に口を寄せた。五月は2人掛けの席に3人で座った時のように、身を小さくした。
「五月は棒を使ってオナニーしてる、って聞いたよ。」リュウは耳元でささやいた。
「…。」五月はビクッとして表情を固くしたが、何も応えなかった。
「ヘアブラシの持ち手を使ってるんでしょ?」リュウは聞いた。
「…はい。」五月は具体的な指摘をされて観念したのか、ふーっとため息をつくとオナニーについて認めた。
「恥ずかしくないよ。俺だってだいたい1日1回はするよ。」
「そうなの?」五月は安心したような表情を見せた。
「初めて棒を使ったのはいつ頃なの?」
「2年生くらいのことかな…去年ね。」
「…そこ詳しく」リュウが訊ねると、五月は当時のことを語り始めた。
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