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伝言ダイヤル変態メッセージ編。百合。
ネトラレ宣言
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~メタバース空間起動中。「これまでのあらすじ・シナリオ」を百合の記憶にダウンロード中である。~
リュウの変態メッセージを、アソコを撫ぜながら何度も繰り返し聞いていた百合だったが、とうとう我慢できなくなった。この男子と今すぐ直接話したい。そう思うといてもたってもいられず、百合はリュウに直電をかけてしまった。伝言ダイヤルを使ったのも、それで知った男と話すのも、これが初めてだ。
トゥルルルル。呼び出し音が鳴る。百合の心臓がドキドキする。ドキドキの内訳は、期待7割興奮3割といったところだ。怖いという思いは無い。リュウと名乗る男子はとても優しそうな声だった。それにこちらの顔も身元も電話番号も相手にはわかりようがないのだから、いざとなれば電話をガチャギリしてしまえばそれで済むことだ。この時代まだ発信者番号通知はないのである。
電話が繋がった音がして、「もしもし」と男子の優しい声が聞こえてきた。「リュウです。」
~この後2人は電話越しに一緒にオナニーをすることになるが、そこは前話「テレホンセックス」で書いた通りなので省略する。~
リュウと翌日会う約束を交わして通話を終えると、百合はくたっと仰向けになり、余韻に耽っていた。するとすぐに、トゥルルルルと自室の電話が鳴り出した。
「またリュウ君かな?何か言い忘れたのかしら。」百合は受話器を取った。「もしもし。」
「あ、百合?俺だよ。」電話はリュウからではなく、年上彼氏からであった。
「あ、もしもし。どうしたの?」てっきりリュウが掛け直してきたものと思ったので、百合は少しだけ慌ててしまった。
「ん?今大丈夫だったか?」彼氏は少し怪訝そうに言った。
「あ、うん、大丈夫だよ、今トイレに入ってたとこだったから。」
「そっか。ごめんな。かけ直そうか?」
「ううん、大丈夫だよ。」
「特に用はないんだけどさ。デートの後ちゃんと帰れたか、一応電話かけておこうと思って。」
「ありがと、ちゃんと部屋に着いたよ。お風呂入ったりしてた。」本当は会ったこともない男子にオナニーの声を聞かせていたのだが、そんなことは絶対に言えない。
「そっか。無事部屋に帰れたんならそれでいいんだ。それだけだから。」
「気を使ってくれて、ありがとね。今度はいつ会えるかな?」
「あ~、俺今週からほら、例の海外出張なんだ、次回はちょっと間が開くかな。」
「そっか。そうだったね。気をつけて行ってきてね。」
「ああ。お土産買って帰るよ。」
「いいのに。でも嬉しい。ありがと。」
「ぬいぐるみ買って帰るよ。ベッドにいくつも並んでるんだろ?仲間が増えるよ。」百合の女子寮は男子入館厳禁のため、彼氏は百合の部屋を見た事がない。
「ぬいぐるみはいくつあっても困らないな。」百合は壁にもたれるようにしてベッドに並んでいるぬいぐるみの子たちをチラッとみた。
「百合はまだお子ちゃまだもんな、ハハ」彼氏が快活に笑った。電話の向こうで白い歯がキランと輝いている様子が百合の目に浮かんだ。
「さっき知らない男の人にオナニーの声聞かせちゃったよ。」百合は心の中で呟いた。
電話を切った後、百合はひとり真顔になり、ぬいぐるみを眺めた。
「あたしは明日、会ったこともない男に処女を捧げます。」百合は誰にともなく呟いた。ぬいぐるみたちの瞳に映る女は、決してお子ちゃまなどではなかった。
リュウの変態メッセージを、アソコを撫ぜながら何度も繰り返し聞いていた百合だったが、とうとう我慢できなくなった。この男子と今すぐ直接話したい。そう思うといてもたってもいられず、百合はリュウに直電をかけてしまった。伝言ダイヤルを使ったのも、それで知った男と話すのも、これが初めてだ。
トゥルルルル。呼び出し音が鳴る。百合の心臓がドキドキする。ドキドキの内訳は、期待7割興奮3割といったところだ。怖いという思いは無い。リュウと名乗る男子はとても優しそうな声だった。それにこちらの顔も身元も電話番号も相手にはわかりようがないのだから、いざとなれば電話をガチャギリしてしまえばそれで済むことだ。この時代まだ発信者番号通知はないのである。
電話が繋がった音がして、「もしもし」と男子の優しい声が聞こえてきた。「リュウです。」
~この後2人は電話越しに一緒にオナニーをすることになるが、そこは前話「テレホンセックス」で書いた通りなので省略する。~
リュウと翌日会う約束を交わして通話を終えると、百合はくたっと仰向けになり、余韻に耽っていた。するとすぐに、トゥルルルルと自室の電話が鳴り出した。
「またリュウ君かな?何か言い忘れたのかしら。」百合は受話器を取った。「もしもし。」
「あ、百合?俺だよ。」電話はリュウからではなく、年上彼氏からであった。
「あ、もしもし。どうしたの?」てっきりリュウが掛け直してきたものと思ったので、百合は少しだけ慌ててしまった。
「ん?今大丈夫だったか?」彼氏は少し怪訝そうに言った。
「あ、うん、大丈夫だよ、今トイレに入ってたとこだったから。」
「そっか。ごめんな。かけ直そうか?」
「ううん、大丈夫だよ。」
「特に用はないんだけどさ。デートの後ちゃんと帰れたか、一応電話かけておこうと思って。」
「ありがと、ちゃんと部屋に着いたよ。お風呂入ったりしてた。」本当は会ったこともない男子にオナニーの声を聞かせていたのだが、そんなことは絶対に言えない。
「そっか。無事部屋に帰れたんならそれでいいんだ。それだけだから。」
「気を使ってくれて、ありがとね。今度はいつ会えるかな?」
「あ~、俺今週からほら、例の海外出張なんだ、次回はちょっと間が開くかな。」
「そっか。そうだったね。気をつけて行ってきてね。」
「ああ。お土産買って帰るよ。」
「いいのに。でも嬉しい。ありがと。」
「ぬいぐるみ買って帰るよ。ベッドにいくつも並んでるんだろ?仲間が増えるよ。」百合の女子寮は男子入館厳禁のため、彼氏は百合の部屋を見た事がない。
「ぬいぐるみはいくつあっても困らないな。」百合は壁にもたれるようにしてベッドに並んでいるぬいぐるみの子たちをチラッとみた。
「百合はまだお子ちゃまだもんな、ハハ」彼氏が快活に笑った。電話の向こうで白い歯がキランと輝いている様子が百合の目に浮かんだ。
「さっき知らない男の人にオナニーの声聞かせちゃったよ。」百合は心の中で呟いた。
電話を切った後、百合はひとり真顔になり、ぬいぐるみを眺めた。
「あたしは明日、会ったこともない男に処女を捧げます。」百合は誰にともなく呟いた。ぬいぐるみたちの瞳に映る女は、決してお子ちゃまなどではなかった。
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