上 下
138 / 223
伝言ダイヤル変態メッセージ編。百合。

もし彼氏がいた頃に伝言ダイヤルを知っていたとしたら

しおりを挟む
百合ゆりの白衣姿を鑑賞した後、リュウは自分もシャワーを浴びた。シャワーから戻ると白衣姿で待っていた百合が、リュウの痛めている足にサポーターを付け、包帯を丁寧に巻き直して固定してくれた。

「百合さんは、伝言ダイヤルを使ったのはこの前が初めてだったんだよね?」リュウは百合に包帯を撒き直してもらいながら聞いた。片足はピンと伸ばして、百合の膝の上に置いている。
「そうだよ。」
「彼氏と付き合ってた頃は、なんで伝言ダイヤル使って見ようとは思わなかったの?ほら、彼氏ができたらエッチしたいって思ってたのに、彼氏が手を出してこなくてじれてたって言ってたからさ。」
「うーん…。」百合は考えて返事をした。「そもそも伝言ダイヤルとか、ついこないだまで知らなかったからね。」
「もしそういうのがあるって知ってたら?」
「うーん…。」百合は悩ましげに返事した。「うーん…。彼氏と付き合ってる間は使わなかったと思うよ。」
「少なくとも、会ったりはしないと思う。あたし浮気とかしないから。」
「興味本位で、男の人たちのメッセージをただ聞くだけ、ってのもしない?」
「うーん…。わからないけど、まぁそれくらいならいいかもね。」百合は恥ずかしそうに笑った。「それで、リュウ君が入れてたみたいなエッチなメッセージばっかり探して、息をひそめてじっと聞いてたかもね。」
「ネトラレプレイ、してみない…?」

百合との会話で性的興奮の急激な高まりを覚えたリュウの、ユニークスキル・メタバーシングが発動した。このスキルの発動を、リュウは自由自在にはコントロールできない。

メタバーシングは、以下の条件が満たされている時に急激に性的興奮が高まると発動してしまうのだ。
・相手の女子が目の前にいる。
・彼女はリュウとの性的な行為に同意している。
・2人でエッチな行為ができる環境にいる。
・2人の性的嗜好が重なっている

スキル・メタバーシングによってメタバース空間が起動を開始し、リュウの性的妄想が「これまでのあらすじ・シナリオ」として、リュウと百合にインストールされた。「揮発性仮想記憶ボラタイル・メモリ」である。

ボラタイル・メモリは、メタバース空間でプレー中は本当の記憶のようにリアルに感じるが、実は夢のような架空の記憶であるあることもなんとなくわかる、そういう作られた、インストールされた記憶である。目が覚めると、言い換えるとメタバース空間がシャットダウンすると、プレーヤーはこの記憶から解放され、ああ全て夢だったんだなと理解する、そのような記憶である。

2人にインストールされた「これまでのあらすじ・シナリオ」は、次のような内容である。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

隣の人妻としているいけないこと

ヘロディア
恋愛
主人公は、隣人である人妻と浮気している。単なる隣人に過ぎなかったのが、いつからか惹かれ、見事に関係を築いてしまったのだ。 そして、人妻と付き合うスリル、その妖艶な容姿を自分のものにした優越感を得て、彼が自惚れるには十分だった。 しかし、そんな日々もいつかは終わる。ある日、ホテルで彼女と二人きりで行為を進める中、主人公は彼女の着物にGPSを発見する。 彼女の夫がしかけたものと思われ…

若妻の穴を堪能する夫の話

かめのこたろう
現代文学
内容は題名の通りです。

隣の席の女の子がエッチだったのでおっぱい揉んでみたら発情されました

ねんごろ
恋愛
隣の女の子がエッチすぎて、思わず授業中に胸を揉んでしまったら…… という、とんでもないお話を書きました。 ぜひ読んでください。

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

同僚くすぐりマッサージ

セナ
大衆娯楽
これは自分の実体験です

これ以上ヤったら●っちゃう!

ヘロディア
恋愛
彼氏が変態である主人公。 いつも自分の部屋に呼んで戯れていたが、とうとう彼の部屋に呼ばれてしまい…

小学生最後の夏休みに近所に住む2つ上のお姉さんとお風呂に入った話

矢木羽研
青春
「……もしよかったら先輩もご一緒に、どうですか?」 「あら、いいのかしら」 夕食を作りに来てくれた近所のお姉さんを冗談のつもりでお風呂に誘ったら……? 微笑ましくも甘酸っぱい、ひと夏の思い出。 ※性的なシーンはありませんが裸体描写があるのでR15にしています。 ※小説家になろうでも同内容で投稿しています。 ※2022年8月の「第5回ほっこり・じんわり大賞」にエントリーしていました。

処理中です...