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二美(ふみ)と一子(いちごちゃん)
メス高3年になった一子(いちごちゃん)からの、久しぶりの電話
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一子(いちごちゃん)がリュウに再び連絡してきたのは、いちごちゃんが雌鹿女子高等商業、通称メス高の3年生の頃であった。リュウは東京国際教養バイオ大、通称バイオ大の3年である。
リュウはこの頃、こじんまりとしたワンルームマンションに移っていた。リュウの一人暮らし遍歴を簡単にまとめると、1~2年次にかけて下宿風四畳半アパート、2~3年次にかけて風呂・トイレ付きアパート、3~4年次にかけてワンルームマンションとなる。徐々にステップアップしていっていることになる。この小説は時系列には進んでおらず前後しながら進むため、風呂・トイレ付きアパート時代を一旦スキップしてワンルームマンション時代に進む。
いちごちゃんからの電話は久しぶりである。
「もしもしぃ~。いちごだけど。覚えてる?」
「!!!。久しぶりだね~!」こんな感じで会話は始まった。
ヤンキー彼氏とは、メス高2年の時に別れたらしい。例の、いちごちゃんと付き合うために、わざわざアパートまで引っ越してきた男である。束縛や嫉妬がきつく、まだまだ遊びたい年頃のいちごちゃんには、この年上社会人ヤンキー彼氏がだんだん煩わしくなり、振ったらしい。
別れるときにはやはり一悶着あり、この彼氏が木刀を持って実家にやって来たりということもあったりして、大変だったらしい。
リュウはこのヤンキー彼氏よりも一足早くいちごちゃんと会い、いちごちゃんの処女を横取り?してしまっているわけだが、このことでヤンキー彼氏にいちゃもんをつけられたりということは特になかった。このためいちごちゃんが別れる際結構もめたということは全く知らなかった。想像もしなかった。考えてみたら木刀を持って押しかけられた先が自分であってもおかしくなかったわけで、リュウはそのことを考えて少しだけゾッとした。
「そっか…。大変だったんだね…。」リュウはいちごちゃんに同情して言った。
「そーでもないよー。」いちごちゃんは結構あっけらかんとしていた。
「あのさぁ、ウチの友達一人連れて行くから、今度2:2で遊ばない?」
「え?うーん…。」
いちごちゃんはリュウの男友達を誰か紹介してほしい様子である。そしてリュウには、自分の友達をあてがおうとしているようだ。リュウは困ってしまった。適当な友達がいないのである。
リュウはワケあって21歳でようやく大学に入学した。現役合格ではあるが、単純に年齢だけを考えると3浪ということになる。
リュウが通うキャンパスは新設で、先端的な学びの環境がウリである。都会からも遠く、華やかなキャンパスライフからは程遠い。このため、ここに集う学生たちはいわゆる「意識高い系」が多い。8割の学生が現役生で、浪人生もいるが一浪までがほとんどである。このため3浪のリュウは浮いていて、「ツレ」と呼べるほど仲のいい友人がいないのである。
リュウがいちごちゃんの話を断ろうとした。それなら、といちごちゃんが別の提案をしてきた。
「じゃあさぁ、せっかくだしとにかく3人で遊ぼうよ。友達が紹介してほしいって言ってるからさぁ。」
「まぁ、男が俺一人でもいいんなら…。」リュウは申し訳なさそうに言った。
話はまとまり、いちごちゃんは友達と二人で、週末にリュウの住む街まで遊びに来ることになった。
リュウはこの頃、こじんまりとしたワンルームマンションに移っていた。リュウの一人暮らし遍歴を簡単にまとめると、1~2年次にかけて下宿風四畳半アパート、2~3年次にかけて風呂・トイレ付きアパート、3~4年次にかけてワンルームマンションとなる。徐々にステップアップしていっていることになる。この小説は時系列には進んでおらず前後しながら進むため、風呂・トイレ付きアパート時代を一旦スキップしてワンルームマンション時代に進む。
いちごちゃんからの電話は久しぶりである。
「もしもしぃ~。いちごだけど。覚えてる?」
「!!!。久しぶりだね~!」こんな感じで会話は始まった。
ヤンキー彼氏とは、メス高2年の時に別れたらしい。例の、いちごちゃんと付き合うために、わざわざアパートまで引っ越してきた男である。束縛や嫉妬がきつく、まだまだ遊びたい年頃のいちごちゃんには、この年上社会人ヤンキー彼氏がだんだん煩わしくなり、振ったらしい。
別れるときにはやはり一悶着あり、この彼氏が木刀を持って実家にやって来たりということもあったりして、大変だったらしい。
リュウはこのヤンキー彼氏よりも一足早くいちごちゃんと会い、いちごちゃんの処女を横取り?してしまっているわけだが、このことでヤンキー彼氏にいちゃもんをつけられたりということは特になかった。このためいちごちゃんが別れる際結構もめたということは全く知らなかった。想像もしなかった。考えてみたら木刀を持って押しかけられた先が自分であってもおかしくなかったわけで、リュウはそのことを考えて少しだけゾッとした。
「そっか…。大変だったんだね…。」リュウはいちごちゃんに同情して言った。
「そーでもないよー。」いちごちゃんは結構あっけらかんとしていた。
「あのさぁ、ウチの友達一人連れて行くから、今度2:2で遊ばない?」
「え?うーん…。」
いちごちゃんはリュウの男友達を誰か紹介してほしい様子である。そしてリュウには、自分の友達をあてがおうとしているようだ。リュウは困ってしまった。適当な友達がいないのである。
リュウはワケあって21歳でようやく大学に入学した。現役合格ではあるが、単純に年齢だけを考えると3浪ということになる。
リュウが通うキャンパスは新設で、先端的な学びの環境がウリである。都会からも遠く、華やかなキャンパスライフからは程遠い。このため、ここに集う学生たちはいわゆる「意識高い系」が多い。8割の学生が現役生で、浪人生もいるが一浪までがほとんどである。このため3浪のリュウは浮いていて、「ツレ」と呼べるほど仲のいい友人がいないのである。
リュウがいちごちゃんの話を断ろうとした。それなら、といちごちゃんが別の提案をしてきた。
「じゃあさぁ、せっかくだしとにかく3人で遊ぼうよ。友達が紹介してほしいって言ってるからさぁ。」
「まぁ、男が俺一人でもいいんなら…。」リュウは申し訳なさそうに言った。
話はまとまり、いちごちゃんは友達と二人で、週末にリュウの住む街まで遊びに来ることになった。
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