タイムリーパーの僕がスキル:メタバーシングで女子とシマクル話。

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一子(いちごちゃん)とその仲間たち

メス高1年のいちごちゃん

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リュウが伝言ダイヤルで知り合ったその女子は一子いちこという。学校の女友達には、「いちご」と呼ばれているらしい。少し年上のリュウは、彼女のことを「いちごちゃん」と呼んだ。

いちごちゃんは雌鹿めじか女子高等商業、通称「雌高メスこう」の一年生である。メス高生の卒業後の進路は就職7割・進学3割くらいで、進学先は基本的に専門学校または短大だ。大学進学率はほぼゼロである。いちごちゃんは、卒業後は旅行関係の専門学校に進学しようかなと考えているらしいが、まだ漠然としている。

メス高は生徒の面倒見の良さと就職活動支援に定評があり、毎年就職希望者のほとんどが第一志望の企業から内定を得ている。このため、生徒を送り込む中学や、生徒立ちの保護者の支持・評価は高い。

地元企業からの評価・評判を維持するため、校則は厳しい。茶髪・金髪・ミニスカートは厳禁である。校風は体育会系で、校内での挨拶はとても重視される。就職課を訪れる企業の関係者かもしれないからだ。このような指導が行き届いているため、文化祭で校舎の廊下などを歩くと、すれ違う生徒から次々に丁重で元気な挨拶をされることになる。

制服は地味で、中学校のような濃紺のスカートとブレザーに、白いカッターシャツである。

通学圏内には、放課後生徒たちが出歩くような大きな繁華街はない。このため放課後生徒たちがいわゆる「盛り場」を「ふらつき」、男にナンパされてついて行ったりする、というようなことはない。生徒たちの寄り道といえば、せいぜい駅近くの肉屋でコロッケを食べるくらいのものである。

というわけで、いわゆる「遊んでいる子」はメス高にはあまりおらず、大人しく地味な子が多い。女子校のため校内では出会いがなく、かといって立地のためあまり校外の出会いもないメス高生は、その行儀作法のよい快活な挨拶とは裏腹に、エロいことばかり考えていわゆる「たまっている」女子が多いのだった。そのことをリュウは、いちごちゃんとその女友達を通して知ることになる。

冒頭に書いた通り、いちごちゃんとの出会いは伝言ダイヤルである。伝言ダイヤルは当時流行した有料の出会い系テレフォンサービスの一つである。男性は女性向けの番号に、女性は男性向けの番号に電話をかけ、メッセージを吹き込んだり、メッセージを聞いたりする。気に入った異性がいたら伝言メッセージを吹き込むなどして連絡を取る。そのようなシステムである。

いちごちゃんは、リュウのメッセージを聞いて連絡してきた女子である。明るく、あっけらかんとしていて、下ネタに全く抵抗が無い。何を聞かれてもストレートに打ち返してくる。

「いちごちゃんは、スタイルはどんな感じなの?ほら、太ってるほうとか、痩せてるほうとかでいうと。」
「普通だよ。」
「胸は何カップくらいあるの?」
「Bだよ。」
「今日は何色のパンツ履いてるの?」
「白だよ。」
「白以外だとどんなのを履くの?」
「シマシマのやつとかよく履くよ。」
「もう経験済みなの?」
うううんNO。まだしたことないよ。」
「処女ってこと?」
「そうだよ。」

こんな調子で、なんでも答える。ちなみに伝言ダイヤルでリュウに連絡してくる女子には、自称処女がとても多い。真偽は不明である。あまり本当のこととも思いにくいのだが、なぜ処女を自称するのか謎である。

リュウが電話番号を聞くと、自宅の電話番号をあっさりと教えてくれた。自宅はリュウと同一県内ではあるが、結構遠い。後日リュウの方から電話をかけ、初デートの約束をした。

リュウの住む地域にはこれまで一度も来たことが無く見どころが多いこと、また自宅から少し遠いことなどもあり、お泊まりで遊びに来ることになった。家は外泊にはゆるいらしい。ただしもちろん女友達の家へのお泊まりということになっている。
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