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最後はやっぱりハメられちゃった。

NPCおじいちゃん、現界

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リュウは優見のパンツの中に手を入れて、中指の腹で優見のスジを上下に撫で続けている。ものすごい濡れっぷりである。優見は体育座りだが、両手を部屋の畳に付いて少しのけぞり、足を閉じたり開いたりしながらハァハァしている。

「俺、たった今イッたばっかりだからな…。」リュウは呟いた。先ほど優見のフェラでイッてしまい、目下絶賛賢者モード中である。

自分ばかり、本当に申し訳ない。このまま優見を放っておきたくない。さて、どうするか…。

「NPCを登場させるか…。」
NPC、すなわち Non Player Character (ノン・プレーヤー・キャラクター)である。

リュウのタイムリープ元の未来では生成AIが高度に発達し、近い将来のシンギュラリティへの到達が現実視されている。この高度な生成AIは、当然ありとあらゆるゲームに活用されている。リュウのタイムリープ元の世界では、ゲームのバーチャルアシスタントやNPCは、全てこのような高度生成AIである。

「ハロー、リッサ。」リュウは声には出さずに呟いた。

リッサは、エロバースの女性秘書型音声バーチャルアシスタントだ。「siri」をひっくり返したようなスペルで「risi」と綴るが、「リシ」でも「リッシ」でもなく、「リッサ」と読む。男性プレーヤーに人気がある。

ちなみに「アレックさん」という男性執事型音声バーチャルアシスタントも選択可能だ。こちらは女性プレーヤーに人気がある。指示インストラクションを与えるときは、「アレックさん、あたしを裸にして。」などと呼びかける。

リュウは、リッサにリクエストを伝えた。
「エロバースに戻りたいんだけど」
「空間設定は、さっきの共同トイレでいいよ。」

ちなみにであるが、大家は水回りの清潔さ・快適さを入居者獲得の生命線とみなしており、このアパートの共同トイレは最近改築されたばかりだ。それに加えて、管理人さんのマメな手入れである。トイレの美しさは言わずもがなである。

「今度は、NPCを一人出してくれる?」
「さっきのおじいちゃんでいいよ。」
「俺は、ミュートで。」

リッサがリクエストを受領すると、ヒュポッという音とともに、リュウはバーチャル共同トイレに移された。もちろん物理移動ではなく、あくまで認知上の移動である。

優見は廊下の、共同トイレの入り口前あたりに移されたようだ。そこからプレーをやり直せということだろう。

次に、フォンッという音とともに、おじいちゃんNPCが具現化し始めた。ブブブブッという音とともに、外履き用のツッカケと足からだんだん、姿が形作られていく。蛍光グリーンの淡い光をごくわずかにまとっている。立っており、降ろした両手をやや開き、顔を少し上に向け、目を閉じている。

おじいちゃんNPCは、ターンテーブルに載せたフィギュアのように、ゆっっっくりと回転しながら具現化していった。

完成すると蛍光グリーンの光は消え、どこからどうみてもおじいちゃんである。おじいちゃんNPCはクワっと目を見開き、動き始めた。

小便器に向かうと、ももひきパッチを膝上まで降ろし、小便器に向かってオチッコを始めた。男性棒が実にデカい。前回もそうだったが、設定をリッサ任せにしておいたら巨根デッカチン設定になっていた。

そこへ、引き戸を今度は静かに開けて、廊下から優見が入ってきた。

前の話のシーンのリプレイである。違いは、中に誰かいても驚かしてしまうことが無いよう、優見が今度は静かに入ってきた事だろうか。おかげでおじいちゃんは、今度は驚いてオチッコを粗相してしまうことはなかった。

なお、ミュート設定であるリュウの姿は、優見たちには見えていない。
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