吸血鬼領主~体は子供体型でも妾、大人じゃもん!~

けいき

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鬱発散……(加筆修正中)

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 実はこの領地での住居のみに(勝手に)普及しているさせている魔法の1つなのだが、通常サイズの借家は1つのダイニングに2つの部屋。
 4人でなんとか暮らせる小さめサイズなのだが、その3つの部屋に少し広くさせる空間認知魔法を開発し、試しにとその認証の陣を借家の前にこの学園長室の床に刻むとどうなるのかと言う興味本意でアールと遊んだ成功例。

 つまり最初の2人のやらかしである。
 他人の目で言うのであれば正確には2番?3番?4番?てか何番目?ってくらいのやらかしである。

 そしてそれは「あれ? 領民の家が少しでも広くなれば子供ももしかして増えるんじゃね?」という考えに思い至り、誰ととは言わないが秘密の会議の末に住居に採用すると思った通り出生率が上がったのだった。

 ならばと空間認知魔法を鞄につけたらどうなるのかと興味本意で作ったら、これ凄くね? ……てか、スゲー良いじゃーん! と、更に悪ノリして出来上がったポシェットを目の前にして急に冷静になってしまい、無言のまま2人共にサッと目の前のポシェットから目を反らした。

 そのポシェットこそが今、妾が身に付けている鞄である。

「あの時はどうしようかと思ったのよな……。マジックバッグ所か倉庫並みの収納力じゃし、良いじゃーん! と思ったのは否めない……」
「うん、俺のウエストポーチの作成した時の話だね? でもさ? 言っちゃなんだけど、そのポシェットはさすがに俺達の悪ふざけが過ぎたよねーーと、言うか悪ふざけでしかないよね……。アハハ、中が3つに仕切られてたから1つを普通に倉庫、1つを氷の魔法をプラスして食品用の冷蔵タイプの倉庫、残りの1つを武器庫にしちゃったものね……。さすがにこればっかりはフローライトアイツにも言えないよ……」

 そう、このポシェットは悪ふざけが過ぎた。
 何て言うか、やらかし具合が半端なかった。

 言うなれば持ち歩ける大型金庫? 倉庫? 冷蔵庫?

 今でも考えると遠い目をしてしまう。

「また鬱になりそうになってしまった……。よし、そろそろ行こうか!」
「おー!! 殺るぞ! マンティコア♪ マンティコア♪」





「~~♪ ふっふ~ん♪」
「お? クリスはご機嫌だね。元気になって良かったよ」
「うん! アール、ありがとうなのじゃ! ーーいやぁ、この前一緒にストレス発散したときにドロップした武器を使ってみようかなって思ってのぉ~♪ ちょっと楽しみなんじゃぁ~っ!」

 戦う前にいつも移動で疲れてしまうので現在、アールの、アールによる、妾のための肩車でダンジョンへと移動中。

 アールは普通に背が高いから肩に座るとすごく見晴らしが良い。
 妾の身長、早く伸びないかなぁ……。
 永遠に童顔でも良いから身長だけでも成長を強く希望します!



 妾の身体の細胞さん、本気まじでよろしくお願いしますっ!!














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