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姉物語・イケメン、来たーーーーっ!
しおりを挟むあぁ、そうそう。お母さんのは『精製』。
何て言うべきなのかしらね。道具ではなくてアイテムというのかしらね……。
──え、同じ?
……うーん、ジャンルとしては剣とか防具とかそういうものではなくて、薬とかお茶とか体に害のないものって言うべきかしら。
つまりはゼロからいろんなものを作り出せるってことだと思うのよ。
例えば、そうねぇ……。生死を分ける薬──とかね。
これはただの私の感だけども、そう多分としか言えないのだけど足し算的なものだと思うのよねぇ~……。
簡単に言えばイチゴ+牛乳=イチゴオレ的な?
だから材料が手に入れば個人的な希望も含めて薬は西洋薬ではなくて漢方薬だったらいけると思うのよね……。
薬。薬は本当に大事よ?
旅行に行くなら薬を持っていくのは絶対に忘れちゃダメだと思うの。
でも、いま私の手元には胃薬と鎮痛薬、絆創膏といった常備薬しかないのよ……。
はっきり言えば健康面においては不安で仕方ないわ……。
風邪とか引いたらこの中世的な世界だとかなりヤバイかもしれないわよね。
薬、無さそうだもの! てか絶対にないっ!
そんなことを思いつつ優雅とは言わないけどもお茶を飲んでいると庭から人が入ってきた。
え、刺客以外でドアではない変なところから来る人って王宮内に居るものなの?
「シルヴェール殿下、待たせてしまったかな……。人を撒くのに手間取ってね……」
「いいえ、時間よりも早いくらいですよ? マリウス殿」
入ってきた人物にもお茶が用意され、彼にじっと私達3人は見つめられた。
あれ? この人、この中だとかなり年配だけど一番イケメン!
しかも属性としては受けよりのリバ!
絶対そう!!!!
「マリウス殿、彼らはその……」
「服装からして今日召喚された方かな? 王の勝手な我が儘で本当にすまないね……。なんであの人死なないんだろう……」
ボソッと呟いた言葉が何だか物騒だったけど、激しく同意しちゃうわ! 拉致よ、拉致! 誘拐ってことよ? 最低よね!
「それで、ここにいると言うことは彼らも連れていくってことかな?」
「えぇ、彼らも国を出ることは決定のようなので……。それに金を渡してここで別れたとしても彼らの安否が心配ですしね……。生活様式もこことは違う異世界から来たのですから──」
あら、王子様って生き物は世間知らずが代名詞なのに、なかなかの常識人だったのね。
──なぁ~んて思ったことはすぐに後悔したわ……。
だって、これからの予定を聞いたらこのメンバーで帝国側へ脱出するって言うんだもの。
父さんが亡命ってこと? と質問したら正解だったのよ……。
何て言うか、お貴族様達よ? お前らの考えは甘過ぎやしないか?
でも私達には選択肢はないのよね……。
だって無一文だもの! by.あいる
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