クソゲーの異世界で俺、どうしたらいいんですか？

第８章 戻ってきた日常……？

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　なんかイライラする！　いやだわ、この年で更年期かしら……。

【んなわけないでしょ！　男なんだから！　あ、でも男にも更年期はあるか……。でもルカの肉体、精神の年で更年期は絶対にない！】

　あれ？　辞書るったら久しぶりに脳内ジャックしたと思ったら突っ込みとかなにそれ！　むかっ腹！

【あー、それに関してはごめんなさい？　ちょっと所じゃなくゴタゴタしてるんだよ。現在進行形で！　それでね、ちょっとの間なんだけど昼間だけ俺、キュキュ、組立隊、マップルが使えなくなるから……。ゴメンねって報告を……】

　んー？　え……………………あー、うん。わかった。
　でもム・ゲンさんとフ・クセイさんは使えるのね？

【使えることは使えるけど、長引けばちょっとフ・クセイは制限かかるかも？　ム・ゲンも反応遅かったらゴメンね？】

　そう……。完全に複製とか取り出しが出来なくならないなら良いよ、大丈夫！
　所で流石にゲームと違う展開になってきましたけど、そこら辺どうなの？

【え？　…………あぁ、平気平気。とりあえず今の流れのまま国を早く独立させてくれた方がこちらとしてはかなり有り難いかな】

　部屋でム・ゲンさんに出してもらったコーヒーを飲みながら辞書ると脳内で久しぶりの長めの会話を楽しみ、有意義な時間を過ごすとそのまま久しぶりの読書の時間を設けることにした。

　ここ最近はレシピを書きながらアンリ達の料理を見守り、週一のテオドールさんの丸っと一日授業をし、ダンスは（苦手なため）毎日昼御飯のあとに三時間ほどゼノさんに教えてもらう。
　その合間にランドルフの領地に関する事をヨハンに教わったり、義理のお祖父ちゃん達の健康チェックをしたり、マライアさん達の様子を見に行ったりと子供にしてはなかなかハードな日々。
　有意義な時間を過ごすことはなく、ほぼ毎日勉強みたいなものだ。
　そもそもだよ？　なんで子供の俺が医者のような真似事をしなきゃいけないんだ！
　こちとら資格も何もないんだよ？　医大生でもなかったんだよ？
　高校生だよ？　高校生！　大人がやれよ、マジで！
　それを前にやんわりとグレン兄さんと兄に言ったら二人はなんとも言えない複雑な顔をして笑っていた。
　苦笑いとは違う、ほんとに複雑な心境だったんだろうな。
　職業に関してはこの世界は中世を模してるらしくて医者はちゃんと教育されてる者が全世界でもかなり少ない状況下。
　つまりはやぶ医者だらけらしく、民間療法も宗教的なものが混ざっていたりするらしい。

　簡単にいえばこの水を飲めば、この土を食べれば病気知らず！

　みたいなね……。カルトの世界だわ。
　なので人によっては患者を治す以上に死んでしまうのも当たり前なのだとか……。こわっ！