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第8章 戻ってきた日常……?
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しおりを挟む「えーっと、二人ともなんでここに来てるのかな? 確かに同じ部屋に居るけど向こうの仕事はどうしたのかな?」
一応は笑顔で聞きますよ?
俺に用があったのかもしれないしね……って料理用のエプロンを二人がつけてる時点で無いか。
とりあえず叱ったが二人は料理がしたいっぽく面倒になったから調理実習でいいや──。
複製した僕キッチンはまだあるし……。
「ゼノさんとミリアムは今回だけだからね? とりあえずアンリたちには昨日話したようにレシピを見ながら作ってほしい。理解に苦しむようなら直ぐに呼んで?」
「わかりました。でもルカ様。本当にこの紙を見ながらやればあの料理たちが作れるようになるんですか?」
ユリアンはレシピを握りしめてそう言うのでちょっと可愛く見えたのは内緒です。
「とりあえず今回作るのはオコノミヤキ?」
お好み焼き、良いじゃんか! キャベツとかいろんな具材の切り方を練習できるし、美味しいし、ひっくり返すの技術が要りそうだし!
「先ずはソースから作ろうか!」
「みじん切りと言う切り方ですね? しかもかなり細かくしないといけないんですね」
うん。ミキサーにフードプロセッサーとかブレンダーがないからね。
炒めて煮詰めて柔らかくなったら根気よく裏ごししないとなのよ。
でもそれは俺も通った道だし! 俺が出来たんだから誰でもできる! 情熱で!! ………………たぶん。
俺は大まかに教えてから机でレシピを書いてたのだが時折ミリアムとゼノさんの「いたぁーい!」「いてぇ!」と言った何だか悲鳴に近いものが聞こえる。
お前ら何回指切れば気がすむの?
包丁の持ち方から教えないといけない感じなの? やだ、面倒くさい。
「ルカ様ぁ~……」
「はいはい、ヒール……」
あと何回彼らの指にヒールをかければ良いのかな……。
コレはもう……ゼノ、ミリアムチームを手伝った方が早いかも?
因みにソースはこの二人には難しいので現在お好み焼きのキャベツを刻んでるん………………はぁ、今度はゼノさんか……。
ヒールで治療したあと、二人に刻むの手伝おうか? と言ったら丁重に断られたのでアンリとユリアンの所へ行き、進み具合を見に行くことにした。
「さて、どんな感じ?」
「とりあえず煮込む作業に入りましたよ。でもこのソースは今回は食べれないんですよね?」
「うん、長時間煮込むからね……。でも明日、このソースで食べられるものにするからそこは安心して? 今回は僕が前に作ったソースを使うけど」
………………さすがアンリとユリアンは初めての切り方なのに料理人だわ。
ゼノさんとミリアムがやっと終わったキャベツの角切り……いや、ざく切り? を一瞬で終わらせた。
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