クソゲーの異世界で俺、どうしたらいいんですか?

けいき

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第8章 戻ってきた日常……?

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 はい、どーもどーも。異世界に飛ばされてなかなか濃い生活をして来たんじゃないかと自画自賛しているルカですよ~。
 とりあえず簡単ではありますが報告しまぁ~す。

 まずはこれですかねぇ~っ!
 ソネミエールと言う王族になりかけた餌の体を何事もなかったかのように乗っ取ったマサカルドは一緒に護衛していた……と言うよりあの触手に犯されてた男達と言った方が解りやすいですかね?
 とにかくそいつらを操って、数日後にはこのランドルフから出ていきました。
 何て言うかお父さんたちにあの餌の名前、ソネミエールって言って略してソネミィってゼツさんが口にしていたというと「嫉みねぇ……」となんとも言えない顔をしてました。
 言われてみれば嫉妬の塊みたいな名前だわ……。
 名前はその人を表してるよね~っ! という模範な気もするよ?
 …………あぁ! だから第一王子はバカで第二王子はアホなのか──。
 ま、どうでもいい話だね。
 とりあえずマサカルドには面倒くさいので彼らの荷物や馬などをそっくりそのままプレゼントしましたよ?
 勿論彼らのお金もすべて! なので後腐れなしです。
 はい、拍手~!

 そしてマサカルドに乗っ取られていたお爺さんパパのパパはマサカルドのせい──えーっと、ぶっちゃけ命というか生気を奪われていた為にかなり体が弱っていたので療養として半月ほどベッドの住人になって(もらって?)ました。
 でも竹海家監修で糖質を気にしつつ日本食風の食事療法と俺が夜に気ままにヒールをかけるという事をしていたらいつの間にか元気に回復したので、今ではお婆さんパパのママが子供を叱るような声で追いかけ回すというのが一日一回は耳に届きます。
 と言うか老夫婦とはいえめっちゃ元気だなぁ……。
 はい、萎え~!

 因みに未だにお父さんやお母さん、姉、兄に俺がちょいちょい隔離されてる間に起きたマサカルド関係の事を聞くと服のどこかに仕込んでいるのか、クッキーやらマフィンやらスコーンやらと手作りのおやつを与えられて誤魔化される日々です。
 そんなに口にしたくないことが起こったのかな……。
 はい、オコ~!

 そんな感じで賑やかに暮らしてるわけなのですが、現在俺の目の前には姉が真っ青な顔してテーブルに突っ伏している。
 正直に言えばどうしたものかと……。

「愛流、そんなに辛いなら部屋で静かに寝てれば良いだろ?」
「くっ……。男にこの辛さはわかるまい」

 なんかね、昨日から生理が始まったんだってさ……。
 遠くでお母さんもお父さんに寄りかかって死にそうな顔をしてるのよな。
 なんか姉がお母さんからうつったぁ~。絶対にうつったぁ……って言ってたけど、生理って人から人にうつるものなのか?
 確かホルモンとかの兼ね合いだから個人的なものじゃないの? はてな……。

 あ、そうそう今はパパ達も使う家族用のサロンにいるんだけども、パパが客間(かなり立派)の1つをお父さんとお母さんに与えたんだよね……。
 俺は一回しか入ってないのだけども、なんていうかイメージでしかないけど高級ホテルのスイートルーム? そんな広さなの。
 外国、恐ろしい~! 日本の狭小住宅が懐かしく感じます。
 スイートルームって何て言うか、マンション? リビングと寝室がなんと4つもあったよ?
 まぁ、お父さん達が使うのは期間限定なんだけどね。
 なんか兄と姉が真剣な顔をしてお父さん達に「まだ子作りはすんな!」って釘を刺してたけど本人達は「んな暇はねぇ!」と疲れた顔をしてました。




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