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第7章 ○○ストーリーは突然に
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しおりを挟む「うーん、でも……こればっかりはなぁ?」
「うん、そうよねぇ? 無理よねぇ……」
なにやら俺の理解できない会話が二人の間にあるらしく、俺が問い詰めたら姉がクスクスと笑って「私と夜都が17歳なのならルーちゃんは本来なら10歳じゃない?」と言うと俺はなにも言えなくなった。
だって、だって! これ以上体が小さくなるのは嫌なんです~!
しかも兄に至っては20代後半で死んでからこの世界で16年生きてんだぞ? と良い、姉も兄と同じような年齢を提示してきた。
うう、17歳でこの世界に数ヵ月前に転移させられた俺だけが子供なのだと暗に言われ悲しくなってきました……。
「え? ルカは10歳なんですか?」
「あ、兄さん。違うよ? 俺の前世の話ね? 前世は俺とルカは7歳くらい年が離れてたのよ。もし、ルーが10歳なのだとしたら今よりも何て言うのかな、思ってる以上に小さいよ? そうだなぁ、俺の10歳の時を思い出して?」
「……ヤトの10の頃…………。あぁ、確かに凄く可愛らしかったですよね。顔も背丈も」
笑顔でキッパリと言われた兄は(自己責任だけども)ショックを受け、姉はケタケタ笑い始めた。
兄、その気持ちよくわかる! 俺も同じ気持ちだから!
「夜都とルーちゃんは成長が遅いのよねぇ……。特に夜都なんて私と年子というかほぼ同い年の癖に3、4歳くらい年が離れてるようにしか見えなかったものね……」
姉がうんうんと言ってる間に俺は大きな鍋を取り出すと何故か中にたっぷりというかどっぷり? と白さ際立つシチューが入ってました。
あれ? もしかして複写してくれたのかな? と思っていたら辞書るから食べたかったら複製しろって言ったから俺がフ・クセイに預けてたでしょ? と返事が来た。
フ・クセイさんに聞いたら既にシチューは二個は確実に複製したらしいので寸胴鍋と大きなお玉が増えていくことはもう気にしない。
溜まって邪魔になったらどこかの市場にでも赴いてフリマだ!
「ホワイトシチュー……。お、美味しそう!」
「確かに……」
あー、塩味に嫌気の指してる二人が妙に嬉しそうな顔をしてらっしゃる……。
食事云々は兄やパパ達に任せて俺はそっと彼女達を見るのに顔だけ出して確認すると疲れていたのか安心しているのか、あの代表のようなお姉さん以外は眠っていた。
「あっ」
彼女の声に俺は人差し指をたててシィーッ! と言うと彼女は辺りを見回して黙って側にやって来た。
何かあったのかと思ったのかそれとなく聞いていたので安心するかどうかわからないが笑顔で接することにした。
「ねぇ、答えたくなかったら黙秘して良いから質問しても良いかな」
「はい、なんなりとお聞きください」
まずは名前だなぁと思って名前を聞くと彼女はマライアと答えてくれた。
住んでたところや家族などプライベートにも関わらず話してくれて感謝なのです。
話が長くなりそうな気がしたのでレジャーシートがわりに絨毯を敷いて間隔を取るように座りながら質問をすることにした。
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