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第7章 ○○ストーリーは突然に

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 え、職業で色がちがうの? って普通は思うじゃん?
 なんか、無印(つまりは下っぱ)のオークは緑。ファイターはオレンジ。メイジは茶色。アーチャーは赤茶色。ジェネラルは薄茶。
 なんと王様は白っぽいのだそうだ。
 あ、でも確かに王様は白と言うか仄かに桃色っぽかったかも──。
 そもそも白と言うよりもあれはどう見てもただのブタさんカラーというかさ……。
 とりあえず白っぽいのが王様って理由は白蛇的な意味合いなのかな?
 うん、白蛇は縁起物。神様みたいな感じなのかなぁ……。
 てか、生まれつき肌の色で職業と言うか、能力がちがうとしたらそれはそれで可哀想と言いますか……。
 職業選択の自由は無いと同義語でして──。
 モンスターと言えど世知辛いねぇ……としみじみ思う。
 そうしたらそうしたで兄さんが繁殖能力のあるオークは王なのだけど、確認していないがジェネラルも繁殖能力あるかもしれないとされているそうだ。
 へぇ~、動物と言うよりも昆虫みたいだな~と同時に薄い本とかのネタとしてのR18的なあるあるは無いんだなぁ~と脳内でしみじみと思っていたら他のオークは繁殖能力は無いが準ずる行為はするそうで思わず、それはかなりの迷惑! と口から出そうになった。
 繁殖能力無いのにやることはやるって最悪すぎるでしょ!
 なんなの? まじでなんなの?

「ルカ、あとはどうしたら良いかな?」

 パパに促されて俺は地面に足をつけると簡易的なテーブルとかベンチを作った。
 綺麗な石造りのコの字と言うかヨの字型というのかな? 長方形の真ん中と端にテーブルの足があるしっかりとした大きなテーブルは思わず全力でスルーし、ベンチは素朴なカントリー調の椅子。
 何て言うかおっそろしくチグハグ! センス無いと思われたらやだな……ってレベル。
 それに椅子に関しては見覚えがあると思ったら、あの湖の引きこもりの時に兄と練習した椅子だった。
 俺は壊したと思ったが、兄が確保したのか、もしくは再現をしたのだろう。
 嬉しいような、悲しいような……。恥ずかしいような?
 とりあえず椅子をたくさん出したら同じ椅子がいっぱい出てきたので何でだよ! と脳内で叫んだら辞書るがフ・クセイが暇潰しに何個も作ってたよと教えてくれた。
 こらぁーーーーっ! と怒ってやりましたよ!
 そして食べ物をササっと出してお皿も出すとパパたち三人が取り分けるのを手伝ってくれた。
 だけど彼女達は近寄って来ないのでちょっと困ります。

【はーい、そんな困ったときの辞書るだよ♪ ルカ、彼女達は見るからに貴族の三人に警戒してるみたいだね。助言をするなら受け渡しの為のテーブルを作ると良いよ、うんうん】

 うーん、つまりはパパたちが取り分けたものを置くテーブルを作って彼女達に持っていってもらうスタイル?
 テーブルは境界線って事なのかな?
 俺は何をしたら良いのかな……と思ったけども真っ先にテーブルを作ってパパたちに任せた。

 ──いや、そもそも配膳を子供から大人、老人と、誰がどう見たって貴族とわかる人にやらせて良いのだろうか……。
 でもこの場には侍従や侍女といった世話をやいてくれる人はいないし、この三人は貴族でも元騎士だし……。

「……………………」

 よし、深く考えるのは、やーめたっ♪



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