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第6章 (仮)異世界で開催!超会議(嘘です)!!
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しおりを挟むパパに挨拶と仮の名を名乗ってからは色々と説明を受けた。
何て言うか、パパの周りの人の生気が全くないんですけどっ!?
うん、そう、何て言うか目が死んでて怖い。魚? 魚屋さんで売られてる魚なの?
因みにリュウは一番聞きなれているルーに似ているから反応できるだろうとお父さんに言われたのです。
俺としては音が似すぎてバレる気がするんだけど、ゼツさんは大丈夫と言ったのでリュウと名乗ることになった。
「ではリュウ。リュウはうちの息子に付いて貰おうかな。あの子はちょっと引きこもっていてねぇ~……。君は部屋の行き来が他の人より増えると思うけれど、よろしく頼むよ」
あ、これは胡散臭くない笑顔だわ……。
確かにグレン兄さんは話によると俺と兄が出ていったその日から部屋から一歩も出ないのだとか……。
太ってなきゃいいんだけどね。メタボの兄さんはちょっと……。
そうこうしている内に現在のグレン兄さんの部屋の前へとやって来ていて、パパはノックをしてから戸をマスターキーで開くと目の前にぬりかべが鎮座しておりました。
おぉ……。蒟蒻っぽくはないけど、見事な引きこもりの完成だわ……。
パパはと言うと伯爵っぽさなどどこに捨てたのか、足でガンガンと壁を蹴っている。
本当に今までの優雅さはどこへ行ったのだろうと思いながらも笑い上戸のゼツさんが心配になり、チラリと見たら彼は必死に笑いをこらえていた。
うん、今は演技中だからね。頑張れ!
しばらく蹴っていると壁は消えたので中へと進むとすぐに入り口を塞がれた。
中に入ったのは俺とパパとゼツさんの三人だけ。
この部屋にいるのは俺たち三人の他には中の住人のみである。
「ぐっちゃん、新しい侍従というか従者見習いをお前につけるから仲良くしなさいね。部屋はお前のとなりの従者部屋だからね」
「これはお祖父様の差し金ですか?」
「いいや。私が選んだ子で、オーガスタ子爵の遠縁の子だからそこら辺は安心しなさい」
「ゼノの……? わかりました……」
と、会話と言うか状況把握と言うか、完了したところで新たに部屋に壁を張られたので一斉に気が緩み、パパは思いきり服を緩め、ゼツさんは髪をラフにし、俺はグレン兄さんに抱っこされた。
「ふふ、久しぶりに会ってもルカは小さいままですね……」
「むっ! 人間、そんな急には大きくなんかならないと思うの!」
「ぐっちゃん、パパにも抱っこさせてくれ」
パパが両手を伸ばして待っていたのだが、グレン兄さんはソレを無視して俺を抱っこしていたのだった。
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