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第6章 (仮)異世界で開催!超会議(嘘です)!!

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 なんと言いますか、案の定とでも言うべきなのか──。

 夜ご飯はこの世界では全く普通。いや、常識?
 言わずもがな予想通りの塩味で、姉は取り繕うこともせずに嫌そうな顔をしていた。
 気持ちはすごくわかるよ。だって味はコクも風味もないアッサリ塩味。
 スープも塩ラーメンのスープなら良いのだけど、現物と言えば野菜の旨味はどこへやら……。
 見た目はポトフっぽいのにうっすらとした野菜出汁に塩を溶かしただけ。
 絶対に高血圧になりそうな塩分過多な食事が定番。
 俺も兄も全く慣れず、夜な夜な隠れてお菓子などを食べると言う……。
 まぁ、姉の嫌そうな顔はすぐにお父さんにスパーンと頭を滑るように叩かれたので綺麗な笑みを浮かべ──貼り付けて食べていたが、最初の取り繕う前の嫌そうな顔を見たゼツさんはマナーの範囲内で大笑い。
 シエロさんもジャンヌさんもこの世界でのマナーの範囲内で苦笑いしていた。
 一番マナーに煩そうな人は旅で慣れているのか、いや慣れたのか第三王子と兄のこの世界でのお母さん? のリアクションはなにもなかった。
 うーん、姉の反応からするとやっぱり夜食はカレーかなぁ……。
 いや、僕キッチンを出してその場で鍋でも作る? うん、アリだな! 今日は寒いし、鍋はたぶんヘルスィ~……。

 材料ならあるし? うん、決定!

 でもお母さんの料理を久しぶりに食べたいなぁ~……。
 頼む? いや、でもみんなで一つの鍋を囲む魅力……。
 うーん、迷うなぁ~……。あ、でもフ・クセイさんに頼んでカレーを20個ほど増やしたんだっけ?
 やっぱりカレーかなぁ……。

 モグモグと肉を噛みながらそんなことを思っていると隣にいたお母さんにナプキンで口元を拭われた。

「あ、お母さん、ありがと~……」
「ふふ、るーちゃんは本当に手がかかるわねぇ~……。本当に可愛いんだから!」

 ぎゅーっと抱き締めると誰かを見ていて、チラッと見た姉なんて人を殺せるかと思うくらいに睨みが凄かった。

「アイルもジュリもなぜ私を睨む。弟のナイトしか愛していないし、興味ないと言っているだろうが──」
「じゃあ、なんでいつになくやらしい目をして、舌なめずりして、ヤトとルーちゃんを見てんだよ! ふざけんな、ブラコン!」

 あれ? 王族が相手なのにソレは不敬にならないんだ?
 あ、なんかお付きのアシックスさん──違うな。えーっとね、アスッ、アセッ、アタッ……アタック──アチッ、アツッ、アテッ……(しばらくお待ちください)……アラッ、アリッ、アルッ、アレッ……アレックス……そう! アレックスさんがゴチャゴチャと何か小言を言っているが姉はガン無視していた。
 ふむふむ、これが旅の日常か──。




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