236 / 475
第6章 (仮)異世界で開催!超会議(嘘です)!!
19
しおりを挟むなんと言いますか、案の定とでも言うべきなのか──。
夜ご飯はこの世界では全く普通。いや、常識?
言わずもがな予想通りの塩味で、姉は取り繕うこともせずに嫌そうな顔をしていた。
気持ちはすごくわかるよ。だって味はコクも風味もないアッサリ塩味。
スープも塩ラーメンのスープなら良いのだけど、現物と言えば野菜の旨味はどこへやら……。
見た目はポトフっぽいのにうっすらとした野菜出汁に塩を溶かしただけ。
絶対に高血圧になりそうな塩分過多な食事が定番。
俺も兄も全く慣れず、夜な夜な隠れてお菓子などを食べると言う……。
まぁ、姉の嫌そうな顔はすぐにお父さんにスパーンと頭を滑るように叩かれたので綺麗な笑みを浮かべ──貼り付けて食べていたが、最初の取り繕う前の嫌そうな顔を見たゼツさんはマナーの範囲内で大笑い。
シエロさんもジャンヌさんもこの世界でのマナーの範囲内で苦笑いしていた。
一番マナーに煩そうな人は旅で慣れているのか、いや慣れたのか第三王子と兄のこの世界でのお母さん? のリアクションはなにもなかった。
うーん、姉の反応からするとやっぱり夜食はカレーかなぁ……。
いや、僕キッチンを出してその場で鍋でも作る? うん、アリだな! 今日は寒いし、鍋はたぶんヘルスィ~……。
材料ならあるし? うん、決定!
でもお母さんの料理を久しぶりに食べたいなぁ~……。
頼む? いや、でもみんなで一つの鍋を囲む魅力……。
うーん、迷うなぁ~……。あ、でもフ・クセイさんに頼んでカレーを20個ほど増やしたんだっけ?
やっぱりカレーかなぁ……。
モグモグと肉を噛みながらそんなことを思っていると隣にいたお母さんにナプキンで口元を拭われた。
「あ、お母さん、ありがと~……」
「ふふ、るーちゃんは本当に手がかかるわねぇ~……。本当に可愛いんだから!」
ぎゅーっと抱き締めると誰かを見ていて、チラッと見た姉なんて人を殺せるかと思うくらいに睨みが凄かった。
「アイルもジュリもなぜ私を睨む。弟のナイトしか愛していないし、興味ないと言っているだろうが──」
「じゃあ、なんでいつになくやらしい目をして、舌なめずりして、ヤトとルーちゃんを見てんだよ! ふざけんな、ブラコン!」
あれ? 王族が相手なのにソレは不敬にならないんだ?
あ、なんかお付きのアシックスさん──違うな。えーっとね、アスッ、アセッ、アタッ……アタック──アチッ、アツッ、アテッ……(しばらくお待ちください)……アラッ、アリッ、アルッ、アレッ……アレックス……そう! アレックスさんがゴチャゴチャと何か小言を言っているが姉はガン無視していた。
ふむふむ、これが旅の日常か──。
23
お気に入りに追加
3,560
あなたにおすすめの小説
もふもふ相棒と異世界で新生活!! 神の愛し子? そんなことは知りません!!
ありぽん
ファンタジー
[第3回次世代ファンタジーカップエントリー]
特別賞受賞 書籍化決定!!
応援くださった皆様、ありがとうございます!!
望月奏(中学1年生)は、ある日車に撥ねられそうになっていた子犬を庇い、命を落としてしまう。
そして気づけば奏の前には白く輝く玉がふわふわと浮いていて。光り輝く玉は何と神様。
神様によれば、今回奏が死んだのは、神様のせいだったらしく。
そこで奏は神様のお詫びとして、新しい世界で生きることに。
これは自分では規格外ではないと思っている奏が、規格外の力でもふもふ相棒と、
たくさんのもふもふ達と楽しく幸せに暮らす物語。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
悪役令息に転生して絶望していたら王国至宝のエルフ様にヨシヨシしてもらえるので、頑張って生きたいと思います!
梻メギ
BL
「あ…もう、駄目だ」プツリと糸が切れるように限界を迎え死に至ったブラック企業に勤める主人公は、目覚めると悪役令息になっていた。どのルートを辿っても断罪確定な悪役令息に生まれ変わったことに絶望した主人公は、頑張る意欲そして生きる気力を失い床に伏してしまう。そんな、人生の何もかもに絶望した主人公の元へ王国お抱えのエルフ様がやってきて───!?
【王国至宝のエルフ様×元社畜のお疲れ悪役令息】
▼この作品と出会ってくださり、ありがとうございます!初投稿になります、どうか温かい目で見守っていただけますと幸いです。
▼こちらの作品はムーンライトノベルズ様にも投稿しております。
▼毎日18時投稿予定
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
どうやら夫に疎まれているようなので、私はいなくなることにします
文野多咲
恋愛
秘めやかな空気が、寝台を囲う帳の内側に立ち込めていた。
夫であるゲルハルトがエレーヌを見下ろしている。
エレーヌの髪は乱れ、目はうるみ、体の奥は甘い熱で満ちている。エレーヌもまた、想いを込めて夫を見つめた。
「ゲルハルトさま、愛しています」
ゲルハルトはエレーヌをさも大切そうに撫でる。その手つきとは裏腹に、ぞっとするようなことを囁いてきた。
「エレーヌ、俺はあなたが憎い」
エレーヌは凍り付いた。
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
急に運命の番と言われても。夜会で永遠の愛を誓われ駆け落ちし、数年後ぽい捨てされた母を持つ平民娘は、氷の騎士の甘い求婚を冷たく拒む。
石河 翠
恋愛
ルビーの花屋に、隣国の氷の騎士ディランが現れた。
雪豹の獣人である彼は番の匂いを追いかけていたらしい。ところが花屋に着いたとたんに、手がかりを失ってしまったというのだ。
一時的に鼻が詰まった人間並みの嗅覚になったディランだが、番が見つかるまでは帰らないと言い張る始末。ルビーは彼の世話をする羽目に。
ルビーと喧嘩をしつつ、人間についての理解を深めていくディラン。
その後嗅覚を取り戻したディランは番の正体に歓喜し、公衆の面前で結婚を申し込むが冷たく拒まれる。ルビーが求婚を断ったのには理由があって……。
愛されることが怖い臆病なヒロインと、彼女のためならすべてを捨てる一途でだだ甘なヒーローの恋物語。
この作品は、他サイトにも投稿しております。
扉絵は写真ACより、チョコラテさまの作品(ID25481643)をお借りしています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる