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第6章 (仮)異世界で開催!超会議(嘘です)!!
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しおりを挟む俺達はそこに居た人に笑顔で手を振られて「行ってらっしゃ~い」と手を振られて見送られてね……。
旅立つ感覚としては強い光に包まれると言うよりも、光の渦みたいなものに飲み込まれるが近いかなぁ~……。
なんかちょっと光に溺れそうな、酔いそうな──。
まぁ、そんな感じで目を開けたとき気分がかなり悪くてねぇ~……。
密かに八つ当たりしちゃったよね。
「なっ!」
「えっ! 後から三人もっ!?」
飲み込んだらしい光が消えると俺達は見たことのない建物に居た。
床はヒンヤリとした石が張られ、天井には異国の宮殿でよくある趣味がいいのか悪いのかわからない天井絵。
柱と床はまさに宮殿って感じの大理石っぽい感じ?
──うん、全てが金の無駄。
「ってかここ、ドコよ。胸くそ悪い絵がマジ最悪なんだけど……」
「あらまぁ~……。こんな石の敷かれた床に放り出されて、体が冷えちゃうじゃないねぇ~……」
「うーん? なんか周りの人の格好からしても古代でも現代でもなさそうだねぇ~……。ただ、中世でもなさそうな……」
と会話をしていると取り繕ったように偉そうな人が慌てるようにやって来て、テンプレのような説明をしてくれた。
まぁ、さっき一緒に居た第三王子なんだけどね。
「──えーっと、つまり? 私達はあんたらにこの国に拉致されたと言うことでオッケー?」
「拉致かぁ~……。それは犯罪だねぇ~……。国家犯罪って言うのかな? それで? ここはあえて聞きますけど、あちらには帰れるんですかね」
俺達はもう死んでるから日本には帰れないのはわかると言うか理解はしてるんだけど、とりあえずは自分達は被害者なのだということを明確にして、少しでも優位に立つために使えるものは使う。
それは三人がここへ来て一瞬にして一致した事実であった。
「いや、その……。済まない、この召喚は一方通行で還すことが出来ないのだ」
「あらあら、ふざけんじゃねぇですのよ? こちらの都合も考えずに呼び出してモンスターと戦えって? しかも帰れない? 何様でやがりますの?」
口が良いんだか悪いんだかわからない母さんに愛流も便乗して、「犯罪の国に手を貸す義務はねぇですのよ!」とキッパリ言うものだから母さんもうんうん頷いて「国を出るからその為の資金としばらく……。そうだな、数年分の生活費を込みで慰謝料として貰ってやるですわ?」とぎゃんぎゃん捲し立てて言うと第三王子は髪をかけあげてため息をついた。
俺はもちろん黙ってたよ? こう言う交渉と言うか文句と言うか、クレーム? そう言うのは俺よりも二人が得意なやつだからね。
自分が出来ることと言ったら話が脱線しないように、訂正したり見張ることくらいだよ。
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